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■予算依存の害悪■~活動を集中する妨げ~

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おはようございます。 青空が広がる川崎の朝、 寒波が日本列島を覆って、 冷え込みました。 インフルエンザが拡大中、 うがい、手洗い、マスクは必須。 しかし、電車で咳やくしゃみをしていても、 マスクなしの人は結構多いですね。 注意しましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 予算に依存することは、 優先順位をつけ、 活動を集中する妨げとなる、 とする。 しかし、優先順位の高い目標に 資源を集中することなしに、 成果をあげることはできない。 そのうえ予算に依存することは、 まちがったもの、古くなったもの、 陳腐化したものの廃棄を難しくする。 「その結果、公的機関は、  非生産的な仕事に関わりを持つ者を  大勢抱えることになる。  いかなる組織といえども、  行っていることの廃棄を好まない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第2章 公的機関の成果 7 公的機関不振の原因」

■成果をあげるなかれ■~予算の規模と人の数~

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おはようございます。 快晴、きれいな青空が広がる川崎の朝です。 冬本番、寒い一日になりそうですね。 暖かくしてお出かけください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 予算型組織においては 効率やコスト管理は美徳ではない、 とする。 予算型組織の地位は、 予算の規模と人の数で計られる。 より少ない予算や、人間で成果をあげても 業績とはされない。 「予算を使い切らなければ、  次の年度には予算を減らせると  議会や役員会に思わせるだけである。  しかも予算型組織では、  効率よりも成果のほうが危うくされる。  われわれの事業は何かとの問いは、  常に危険である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第2章 公的機関の成果 7 公的機関不振の原因」

■成果とは予算の獲得■~貢献ではなく目論見~

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おはようございます。 連休明けの今朝は快晴、 しばらくは晴天続きの様ですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、  公的機関は活動とは関係のない 予算によって運営される、 とした。 そして、このことは 総務、人事等企業内サービス部門についてもいえる、 と続ける。 企業内サービス部門は、 成果に対してではなく 間接費すなわち予算から 支払いを受けざるをえない。 この予算型組織では、 成果とはより多くの予算獲得であり、 業績とは、予算を維持ないし 増加させることである。 したがって、成果という言葉の通常の意味、 すなわち市場への貢献や目標の達成は二義的となる。 「予算の獲得こそ、  予算型組織の成果を測る第一の判定基準であり、  存続のための第一の要件となる。  しかるに予算というものは、  そもそもの性格からして、  貢献ではなく目論見に関わるものにほかならない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第2章 公的機関の成果 7 公的機関不振の原因」

■公的機関と企業は何が違うかのか■~活動とは関係のない収入~

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おはようございます。 雨上がりの川崎の朝、 風が強く体感温度は低くなりそうです。 暖かくしてお出かけください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、  公的機関の不振原因に関して 三つの誤解があるとした。 では、公的機関と企業は何が違うかのか? ドラッカーは、基本的な違いは、 支払いの受け方にある、 とする。 企業は顧客が欲しているもの、 代価を払う気のあるものを 生み出したときにのみ支払いを受ける。 企業は顧客を満足させることによって 支払いを受け、そのことにより 成果と業績の保証を得ることができる。 「ところが、公的機関は予算によって運営される。  成果や業績に対して支払いを受けるのではない。  収入は、活動とは関係のない  公租公課による収入から割り当てられる。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第2章 公的機関の成果 6 多元社会の到来」

■目的と成果が具体的でない。■~容易で正確な測定~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝です。 三連休中日は予報通り天気下り坂、 午後には雨になりそうです。 暖かくしてお過ごし下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬   公的機関不振原因に関する誤解、 その三。 ③目的と成果が具体的でない。 ドラッカーは、このもっともらしい理由づけも 問題の一面しか見ていないとする。 そもそも事業の定義は、 企業の場合も抽象的になる。 シアーズ・ローバックは 「一般家庭のためのバイヤーになる」とし、 マークス・アンド・スペンサーは 「階層を破壊する」としたが、 いずれの定義も具体的でない。 たしかに教会の、魂の救済という目的は、 定量的には把握できず、 帳簿につけることはできない。 しかし、教会へ来る人の数は測定可能で、 「若い人を教会に惹きつける」 との目標も測定できる。 「全人格の発達という学校の目的は、  定量的にはつかめない。  だが、『小学三年までに本を読めるようにする』  との目標は具体的である。  容易に測定できる。  かなり正確に測定できる。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第2章 公的機関の成果 6 多元社会の到来」

■人材がいない。■~スーパーマンや猛獣使いだけ~

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おはようございます。 冷え込んだ川崎の朝、 快晴です。 三連休、明日から天気は下り坂になりそうですね。 行楽は今日のうちに。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬   公的機関不振原因に関する誤解、 その二。 ②人材がいない。 ドラッカーは、 政府機関に欠けているものは 人材だと信じられてきた、 とする。 しかし企業と同様に、 公的機関もスーパーマンや猛獣使いだけを マネジメントの地位に置くわけにはいかない、 と続ける。 組織の数はあまりに多く、 あらゆる病院の院長が 天才や偉人でありうるはずがない。 「公的機関のマネジメントが、  不適格、無能、不真面目、怠惰であると  信ずべき理由はない。  企業の人間が公的機関のマネジメントに任命されたとき、  官僚よりもうまくやれると信ずべき理由はない。  われわれは、彼らがただちに官僚になることを知っている。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第2章 公的機関の成果 6 多元社会の到来」

■成果であって効率ではない。■~なすべきことをしていない~

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おはようございます。 青空の広がる川崎の朝です。 昨日は寒の入り、今朝の冷え込みも厳しく、 寒い一日になりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 公的機関の不振原因に関する諸説 その一。 ①企業のようにマネジメントしていない。 ドラッカーは、 公的機関を企業と同じように マネジメントすれば成果をあげられると、 言われてきたことは、 誤解に過ぎないとする。 公的機関において企業のように マネジメントするということは、 単にコストの効率化を意味するにすぎない。 しかし公的機関に欠けているものは、 効率ではなく成果であり、 効率によって成果を 手にすることはできない。 公的機関には競争がなく、 コスト管理を外部から 強制されることもない。 そこが、市場で競争する企業とは異なり、 寡占的な企業とさえ異なる。 「だが公的機関の問題の根本は、  コスト意識の欠如にあるのではない。  成果をあげられないことにある。  効率のよい公的機関もあるかもしれないし、  現にいくつかある。  しかし公的機関の問題は、  なすべきことをしていないところにある。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第2章 公的機関の成果 6 多元社会の到来」