■「資本主義・社会主義・民主主義」■~インフレによって崩壊する~
おはようございます。
快晴の川崎の朝です。
花冷えが続きましたが、今日は春うらら。
桜も一気に開くような暖かな一日になりそうです。
水曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
シュンペーターは、
何をなすべきかを知っており、
しかも、ヘムのような一高級官僚ではなく、
大臣だったにもかかわらず、
そのなすべきことを
できないまま辞任することとなった。
そして、
その後シュンペーターは、
ドイツのボン大学で教授となり、
1929年にはアメリカの
ハーバード大学へ移った。
彼が辞任した1922年には、
戦前や戦争直後の時代でさえ
1クローネだったものが、
7万5000クローネになっており、
シュンベーターは、
インフレとの戦いは、
経済理論や経済政策ではなく、
政治的な意思の問題である
との確信を得て辞任した。
彼の主著「資本主義・社会主義・民主主義」
の悲観的な結論である、
民主主義は政治的な意思の欠如のゆえの
インフレによって崩壊するとの主張は、
このヘムの後任としての、
悲痛な失敗を下敷きにしていたのだ。
「事実オーストリアのインフレは、
僧籍の反動政治家イグナーツ・ザイベル師の、
失業を一顧だにすることのない
公共投資への大なたによって、
ようやく制禦されたのだった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
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