■ゲーニアの野心■~頭のよさも仕事の実績も捨てる~
おはようございます。
雲がどんよりと空を覆う
川崎の朝です。
しばらく暖かな日が続いていましたが、
午後から明日にかけては、
ぐっと寒くなりそうです。
自粛の週末、
自宅で一人酒盛りでもして、
静かに過ごします。
良い週末をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ヘムは、
引退後は家にこもり、
クラシックのレコードを聴いたりし、
ますます無口になっていったが、
たまに口を開けば
相変わらず辛辣だった。
ヘムが角ばっていたのに対し、
妻のゲーニアは
丸味を帝びていたが、
太ってはいなかった。
ヘムが咬みつき亀ならば、
ゲーニアは赤リスで、
背はちょっとだけ低めで
スマートではなく、
美人でもなかった。
とはいえ、本人が
気にしなければどうということはなく、
目はあどけない子供の目であり、
とび抜けて魅力的で、
それはあらゆる感情を表した。
髪は赤褐色で美しく波打っていたが、
なぜか学生の頃から短く切っており、
着ているものはいつも細身で、
尻や脚の太さを強調する結果になっていた。
「美しくなれるものなら、
頭のよさも仕事の実績も捨てて
顧みないであろうことは明らかだった。
これらのことは、
年をとるに従って目立っていった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
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