■へムの警告■~戦争は拡大せざるをえない~

おはようございます。

高知は快晴、陽射しが暑く感じるほどです。

何気に静かな空気ですね。

三連休、良い休日をお過ごしください。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


第一次大戦が始まった際に、
避暑に出掛けていたドラッカー一家は、
早めに引き返すこととしたが、
父親の上司からは、
そのまま休暇を続けても大丈夫だろう、
との返事があった。


しかし、ヘムは、
後ろ循の皇太子がいなくなって
力を失う怖れの出た軍部が、
セルビアへの宣戦を主張するに
違いないと読んだ。


さらにヘムは、セルビア相手の、
リスクのない戦争などありえず、
戦争は拡大せざるをえないことを
知っていたため、
リベラルな非戦論者たちと相談して、
軍部の動きを統制する工作を始めたが、
この工作は実を結ばなかった。





「私も含め、

 誰もへムの警告を深刻に受け止めなかった。

 実際に、軍が動員される日まで、

 ヘムの取り越し苦労だと思っていた。」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)



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