■異例の出世■~ユダヤ精神は捨てた~
おはようございます。
明るい陽射しの川崎の朝です。
しかし日中は、突発の雨予報もありますので、
お気を付け下さい。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ヘムにとって、
出世はとうてい無理な話だったが、
異例の出世を果たそうとしていた。
とはいうものの、いくつかの省では、
幹部はキリスト教徒でなければ
ならないとしていたため、
そのような省では、
高等官への就任に当たっては、
形式的な洗礼を受けることになっていた。
そしてヘムは、
大蔵省の高等官に
任命される地位にまで来たが、
彼は、形式的な洗礼を拒否した。
「私のような孔子の弟子である儒教徒には、
形式的な洗礼など意味はありません。
ユダヤ人に見られないようにするための
形式には従いたくありません。
もう大分前からユダヤ人であることはやめています。
学生時代にユダヤ精神は捨てています。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
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