■貧しい行商人の末子■~ヘムの選択~
おはようございます。
春の夜明け、薄雲がかかってますが、
明るい空です。
あちこちで桜の蕾が膨らみ始めてますね。
今年は花見も宴会モードは難しく、
ひっそりと、の様ですね。
金曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
へムは,
オーストリア領ポーランドの東端、
ロシアとの国境近くに、
貧しい行商人の末子として
生まれたが、
母親の兄弟の一人が、
勉強してウィーンに出て、
弁護士となり、
ユダヤ人として初めて
ウィーン弁護士協会の
会長を務めるほど成功した。
また、ヘムのすぐ上の兄は、
ウィーンに出て、
後日地方裁判所の判事になったので、
ヘムが地元のギムナジウムを
二年飛び級という
優秀な成績で卒業したとき、
その叔父を始め誰もが、
彼もまたウィーンに
出てくるものと考えたが、
ヘムは、ウィーンに出ずに
他の大学に入れる者は
入らないというレベルの
チェルノヴィッツ大学を選んだ。
「チェルノヴィッツ行きには皆が反対した。
私の父の話によると、
ヘムの叔父はウィーンに部屋を用意し、
留学までさせると約束し、
その一方で、
言うことを聞かなければ
一切の援助をやめると脅したという。
ヘムは譲らず、チェルノヴィッツに入学し、
最短期間で卒業した。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
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