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■第2章 未来(1)■~未来は知りえない~

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 おはようございます。 朝から厳しい陽射しの高知です。 8月最終日も、 一日晴れて猛暑日になりそうです。 まだまだ真夏の気候が続きそうです。 気を付けましょう。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』 今日から、”第2章 未来” この章のprologueとして、 『創造する経営者』からの センテンスです。 これも多くの人々に パラダイムシフトを起こしました。 ドラッカーは、 我々は、 未来について 二つのことしか知らない、 とする。 「一つは、未来は知りえない。  二つは、未来は今日存在するものとも  今日予測するものとも違う。」 (『変革の哲学』 第2章 未来)

■第1章 変革の時代(11)■~未来は今日つくるもの~

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おはようございます。 東の空が淡いピンクに染まり始めた 高知の朝です。 今は涼しく感じますが、 ウエザーニュースは、 高知に久しぶりに 猛暑予報を打ちました。 NHKは真夏日、 いずれにせよ熱中症に警戒です。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』 ドラッカーは、 大多数の企業は、 昨日を切り捨てていないため、 明日のために必要な資源を 手にしていないとした。 そして、 未来は明日つくるものではなく、 今日の仕事との関係のもとに行なう 意思決定と行動によって、 今日つくるものであるとする。 「逆に、  明日をつくるために行なうことが、  直接、今日に影響を及ぼす。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(10)■~明日のための資源を手にする~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 これから晴れてきそうですが、 天気予報にはない 雷雨は心構えした方が 良いでしょうね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『乱気流時代の経営』 ドラッカーは、 あらゆる意思決定と行動が、 それを行なった瞬間から 古くなりはじめるので、 通常の状態に戻そうとすることは 不毛である、 とした。 そして、 あまりにわずかの企業しか、 昨日を切り捨てていない、 とする。 「そのため  あまりにわずかの企業しか、  明日のために必要な資源を  手にしていない。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(9)■~既存のものは古くなる~

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 おはようございます。 東の空に 流れるような茜雲、 さっきまでの涼しい空気が、 急に蒸し暑くなりました。 NHKWEB天気予報では、 晴れたり曇ったり雷雨っだったりの様です。 いずれにせよ気を付けましょう。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』 今日は、 僕自身も強くパラダイムシフトを 覚えた有名な言葉です。 既存のものは古くなる。 あらゆる意思決定と行動が、 それを行なった瞬間から 古くなりはじめる。 「したがって、  通常の状態に戻そうとすることは不毛である。  通常とは昨日の現実にすぎない。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(8)■~存続の危機を認識しているか~

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 おはようございます。 雲の多い高知の朝です。 湿気充満、 午後には雨になりそうです。 相変わらず、熱中症には警戒です。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』 ドラッカーは、 技術変化が劇的でない事業ほど、 組織全体が硬直化しやすいので、 なおさらにイノベーションに 力を入れることが必要である、 とした。 そして、 医薬品メーカーでは、 製品の4分の3が 10年で入れ替わるくらいでなければ、 自らの存続があやしくなることを 知っている、 と続ける。 さらにドラッカーは、 医薬品メーカーと比べて、 保険会社の認識の遅れを指摘する。 「しかし、どれだけの保険会社が、  商品の開発や改善、  勧誘やクレーム処理の研究に、  自らの成長、  さらには存続さえかかっていることを  認識しているだろうか。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(7)■~硬直化しやすい組織~

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 おはようございます。 雲が多い高知の朝、 東の空がほのかに赤く染まってます。 NHK WEBでは晴れのち雨、 ウエザーニュースでは晴れのち雨曇り。 いずれにせよ蒸し暑い一日となるでしょう。 熱中症警戒アラート、お気を付け下さい。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』 ドラッカーは、 起業家精神によるイノベーションは、 マネジメント周辺に位置するものではなく、 その本質となり中核となるのだ、 とした。 そして、 技術変化が劇的でない事業ほど、 組織全体が硬直化しやすいとし、 さらに続ける。 「それだけに、  イノベーションに力を入れることが必要である。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(6)■~マネジメントの中核となるもの~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 これから晴れて、 日中は真夏の暑さです。 熱中症警戒アラート発出中 月曜日、今週も頑張りましょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』 ドラッカーは、 既存の組織が生き残り、 繁栄するためには、 起業家として 成功するための方法を 学ばなければならない、 とした。 そして、 起業家精神によるイノベーションは、 マネジメントの周辺や 域外に位置するものとは 考えられなくなるとし、 さらに続ける。 「起業家精神によるイノベーションこそが、  マネジメントの本質となり中核となる。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(5)■~生き残り繁栄する術~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝です。 これからの天気、 NHK天気サイトでは午後晴れ、 ウェザーニュースでは一日曇り。 いずれも気温は真夏日、 熱中症警戒アラートが出てます。 気を付けましょう。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『イノベーションと起業家精神』 ドラッカーは、 いかなる分野においてであれ、 今日リーダーの地位にある 組織の多くが、 これからの30年を 生き延びられないとした。 そして、 この壮大な転換期において、 社会の安定を確実なものとするには、 既存の組織が生き残り、 繁栄する術を学ぶ必要があるとし さらに続ける。 「そのためには、  起業家として成功するための方法を  学ばなければならない。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(4)■~リーダー的組織が生き延びられない~

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 おはようございます。 どんよりとした曇り空の 高知の朝です。 今日はこの雲は取れず、 むし暑い真夏日になりそうです。 熱中症に要注意。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『明日を支配するもの』 ドラッカーは、 今起こっていることは、 単に経済や技術の変化ではなく、 人口構造、政治、社会、 哲学の変化であり、 何にもまして世界観の変化である、 とした。 そして、 確信をもって言えることは、 ビジネス、教育、医療 その他いかなる分野においてであれ、 今日リーダーの地位にある組織の多くが、 これからの30年を生き延びられない、 としてさらに続ける。 「少なくとも今日の姿では  生き延びられないということである。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(3)■~哲学と世界観が変化する~

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 おはようございます。 雲の多い高知の朝です。 台風の影響で、 明日にかけて 雨が降りやすそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『明日を支配するもの』 ドラッカーは、 ”知識”の内容と性格は 不断に変化していくために、 世界経済そのものが、 突然の構造変化を続け、 それに伴って、 企業とマネジメントのあり方も、 急速に変化していくとした。 そして、 今起こっていることは、 たんなる経済や 技術の変化ではなく、 人口構造や、 政治、社会の変化であるとし、 さらに続ける。 「哲学の変化であり、  何にもまして  世界観の変化である。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(2)■~突然の構造変化が続く~

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 おはようございます。 真夏の青空の中、 西に浮かぶ雲が赤く染まってます。 むし暑い高知の朝です。 今日は雲が多く、 真夏の暑さが続く一日になりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『P・F・ドラッカー経営論集』 ドラッカーは、 知識の特質は、 急速に変化し、 今日の当然が 明日の不条理となるところにある、 とした。 そして、 意味ある知識の内容と性格が 不断に変化していくがゆえに、 世界経済そのものが、 突然の構造変化を 続けていくと続ける。 「当然、  企業とマネジメントのあり方も、  急速に変化していく。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代(1)■~今日の当然が明日の不条理となる~

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 おはようございます。 青空のところどころに 白い雲がくっきりと浮かぶ高知の朝です。 早朝ですが、 急速に湿度と気温が上昇してます。 これから雲が増えて、 午後にはにわか雨もありそうです。 雨具と熱中症に気を付けましょう。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『未来への決断』 ドラッカーは、 組織は変化に耐えるのではなく、 自らが絶えざる変化を求めて 組織されなければならない、 とする。 そして、 組織の機能とは、 知識を適用することである、 とする。 それは、 道具や製品、プロセス、 仕事などの設計への適用に止まらず、 知識そのものに対しても 適用することである、 と続ける。 知識を”知識そのものに適用する” 既に共通化されて机上にある知識に 新たな知識をミックスさせる、 メタ知識なんでしょうか。 「そして知識の特質は、  急速に変化し、  今日の当然が明日の不条理となるところにある。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■第1章 変革の時代 prologue■~根本的な変化が続く時代~

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 おはようございます。 まだ強い陽射しはなく、 空気は涼しく感じる高知の朝です。 これから陽射しが強まり、 真夏の暑さになりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~「明日を支配するもの」 今日から『変革の哲学』本編を読みます。 英語表記では、 DRUCKER SAYINGS ON CHANGE、 ”変革”に関するドラッカーの名言を 様々な著作からチョイスした1冊です。 その第1章は”変革の時代”。 この章のprologueとして、 『明日を支配するもの』から 次のセンテンスを 引用しています。 「すでに一つのことが確実である。  根本的な変化が続く時代に入ったということである。」 (『変革の哲学』 第1章 変革の時代)

■『変革の哲学』まえがき(4)■~終身雇用と国際競争力の併存~

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 おはようございます。 未明の高知、 東の空が少しずつ明るくなり始めました。 ゴミ出しの空気は 涼しくさわやかでもあります。 でもこれから段々陽射しが強まり、 日中は真夏の暑さになりそうです。 盆明けの月曜日、 今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 企業マネジメントにとって 変革と継続のバランスが、 変わることのない課題となったが、 そのバランスは日本を典型として、 永続しない、 とした。 そして、 終身雇用と国際競争力の併存こそ、 継続と変革のバランスの一つの理想として 羨望の的となるものだったが、 すでに、その日本のバランスも どこかへ行ってしまったと続ける。 実は、処女作『経済人の終わり』(1939年刊)から 2002年刊行の『ネクスト・ソサエティ』 に至る全著作のテーマが、 この継続と変革のバランスだったと、 ドラッカーは述べる。 「本書収載のすべての言葉が、  そのような私の問題意識に発している。  本書においても、  言葉の選択と全体の編集は昔からの友人、  上田惇生教授にお願いした。  ここに読者とともに深く謝意を表したい。」 ~2003年盛夏 カリフォルニア州クレアモントにて ピーター・F・ドラッカー (『変革の哲学』 著者まえがき)

■『変革の哲学』まえがき(3)■~変革と継続のバランス~

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 おはようございます。 薄曇りの高知の朝、 随分と涼しく感じます。 日中は雲が出る時間も多そうですが、 真夏の暑さは変わらないようです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 人間社会における 唯一の富の増殖機関となっている企業もまた、 他の組織と同じように 継続を必要とする人から成っている、 とした。 したがって企業は、 変革のための機関であるとともに、 継続のための機関でなければならない、 と続ける。 こうして変革と継続のバランスが、 マネジメントにとっての 変わることのない課題となり、 しかもそのバランスは、 社会と文化にマッチし、 そこに働く人たちの 価値観と期待にマッチし、 経済的な機会と課題に マッチしなければならないのだ。 さらに続ける。 「加えてそのバランスは、  永続しない。  典型が日本だった。」 (『変革の哲学』 著者まえがき)

■『変革の哲学』まえがき(2)■~人は継続を必要とする~

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 おはようございます。 朝からむし暑い高知です。 祭りの季節も一服、 静かな盆休みです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 人類の歴史において、 それまでは、あらゆる人間集団と組織が、 継続のためのものだったが、 変革のための最初の組織として 現れたのが企業であった、 とした。 そして、 今日に至るも、 変革のための組織は 企業だけであるので、 人間社会における 富の増殖を行うことができるのは 企業だけが唯一の機関となっている、 と続ける。 それは、 ジョセフ・シュンペーターも言ったように、 意図した変化としてのイノベーションだけが 富を生むからであるとする。 「しかし企業もまた、  他の組織と同じように人から成る。  そして人は継続を必要とする。」 (『変革の哲学』 著者まえがき)

■『変革の哲学』まえがき(1)■~変革のための最初の組織~

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 おはようございます。 終戦80年、 その日と同じまぶしい陽が射し込む 高知の朝です。 勝てる見込みのない中で、 広島、長崎に原爆が落とされ、 さらなる犠牲者を生み出した挙句、 8月15日を迎えた。 日本では戦後生まれの”戦争を知らない世代”が 9割を大きく超えるようになったが、 世界を見ると戦争状態の地域が現存し、 無垢の市民が犠牲になり続けている。 この日を機に、改めて、 多くの犠牲者への鎮魂とともに、 次の世代が犠牲者にならないことを 祈念したい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 上田さんは前作で、 読者から寄せられた 「琴線に触れたところに 傍線を引いていったら、 線だらけになってしまった」 との声から 『ドラッカー名言集』の四部作を 生み出しました。 このシリーズは、 「経営の哲学」 「変革の哲学」 「歴史の哲学」 「仕事の哲学」 から成りますが まずは「変革の哲学」を読みたいと思います。 ドラッカーの記した、 著者まえがきから始めます。 「人類の歴史において、  変革のための最初の組織が企業だった。  それまでは、あらゆる人間集団と組織が、  継続のためのものだった。  変化を阻止し、  少なくとも変化を減速させるものだった。」 (『変革の哲学』 著者まえがき)

■あとがき(4)■~今ドラッカーならば何と言うか~

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 おはようございます。 天頂に半分ほどの月が、 淡く浮かぶ高知の朝です。 今朝は蒸し暑く感じます。 これから日中も晴れ、 真夏の暑さは続きそうです。 熱中症に気を付けましょう。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 上田さんは、 「今ドラッカーならば何と言うか」 と考えられるのも、 ドラッカーであるとする。 しかも、ドラッカーの後に ドラッカーを継ぐ者はいないが、 ありがたいことに、 10年後、50年後にもドラッカーはいると続ける。 そして、 本書は、ドラッカー百科たることを 意図して連載を開始したものであるとし、 次のとおりあとがきを締める。 「今6年を経て300回を越えた。  ここに160編を編纂し、  世のドラッカリアンおよびこれからの  ドラッカリアンに捧げるものである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』 あとがき) 「あとがき」読了です。

■あとがき(3)■~生きる者を動かし続ける巨人~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 今朝も暑さは穏やかですが、 段々蒸し暑くなってきました。 日中は晴れ間も出て真夏の暑さになります。 熱中症に気を付けましょう。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~あとがきから 「経営学の巨人の名言・至言―3分間ドラッカー」の連載が 129回目を迎えた2005年11月11日、 96歳の誕生日を一週間後に控え、 ピーター・F・ドラッカーは逝った。 上田さんがその週に紹介した名言は、 「今日再び人類は大きな発展を遂げようとしている。 われわれは仕事に知識を使い始めた」 だった。 上田さんは、 いかに大家であろうとも、 多くの人は鬼籍に入れば 影響力は薄れるものだが、 時として、 今生きる者を動かし続ける巨人がいる、 ドラッカーがそのような人であるとする。 「ドラッカーは、21世紀を動かし続ける。  今も書店の経営書コーナーの  中核を占めているのはドラッカーである。  現実の経営を動かしているのもドラッカーである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』 あとがき)

■あとがき(2)■~ドラッカーの百科全書~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝、 天頂に朧月が薄く見えます。 深夜は蒸し暑く、 早朝には肌寒く感じるほど 涼しく感じます。 日中は雨が降りの真夏日、 むし暑い一日になりそうです。 三連休明けの火曜日、 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『「経済人」の終わり』から 上田さんは、 『ドラッカー名言集・仕事の哲学』 をはじめとする四部作を生みだした 2003年のころ、 ドラッカーの広大な世界についての 百科全書が欲しいという 読者の声を耳にした。 早速ドラッカーに相談したところ、 問題ごとに焦点を絞って 解説すれば良く、 引用は自由に行って良いとも言われた。 こうして、2003年4月上田さんは、 「週刊ダイヤモンド』にて、 「経営学の巨人の名言・至言―3分間ドラッカー」 の連載を始めた。 「その連載が129回目を迎えた  2005年11月11日、  96歳の誕生日を一週間後に控え、  現代社会最高の哲人とされ、  かつマネジメントの父とされた  ピーター・F・ドラッカーは逝った。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』 あとがき)

■あとがき(1)■~面白かった。次は何を読んだらよいのか~

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 おはようございます。 どんよりとした曇り空の 高知の朝です。 熊本には大雨特別警報が出されたようです、 お気を付け下さい。 この雨は段々北上、 よさこい真っ最中の 高知でも降りそうです。 三連休最終日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『「経済人」の終わり』から 『「経済人」の終わり』の本編は昨日で読了、 訳者上田惇生さんのあとがきを読みます。 上田さんは2019年1月10日に亡くなられました。 上田さんは、 寄せられた 「面白かった。次は何を読んだらよいのか」 という声から、 ドラッカーの世界の地図を描き、 日本発の世界的ベストセラーとなった 『はじめて読むドラッカー・シリーズ [自己実現編]プロフェッショナルの条件』を はじめとする四部作を生みだした。 それは2000年のことで、 その後、 「琴線に触れたところに傍線を引いていったら、 線だらけになってしまった」 との声から、 『ドラッカー名言集・仕事の哲学』をはじめとする 四部作を生み出した。 「使った名言は総計800、候補は7000に及んだ。  これは中国、台湾、韓国で翻訳出版された。  2003年のことだった。  いずれも、ドラッカー教授本人の応援、  指示のもとに編集した。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』 あとがき)

■機会不平等にも通じる経済至上主義(3)■~混沌たる群集~

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 おはようございます。 曇り空の高知、 涼しい朝です。 これからぼちぼち雨が降り始め、 一日続きそうです。 でも強くは降らなさそうです。 よさこい踊り子さんには 恵みの雨になりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『「経済人」の終わり』から 上田さんは、 全体主義という逃げ場さえ 用意されていないとき、 社会から疎外された者の行先として、 ドラッカーは日本の会社主義に期待した、 とした。 そして、 経済のために生き、 経済のために死ぬという 経済至上主義からの脱却を求めた ドラッカーの問題意識は、 実に約70年を経た今日、 ニート、フリーター、契約社員、 委託先社員、アルバイトなど、 非正規社員の問題を抱える われわれの問題意識と まったく同じである、 と続ける。 ドラッカーは、 かつてフォード・モーター社が、 賃金を三倍に引き上げることによって、 定着率を高め、 労務コストを下げ、 アメリカの中流社会化の 口火を切るという偉業を 成しとげた物語を伝える。 その志を現代日本に期待するのは 無理なのだろうか。 ドラッカーは、 一人ひとりの人間は、 その意味を受け入れることも 自らの存在に結びつけることもできない 巨大な機構の中で孤立しているとし、 さらに続ける。 「社会は、  共通の目的によって結びつけられた  コミュニティではなくなり、  目的のない孤立した分子からなる  混沌たる群集となった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■機会不平等にも通じる経済至上主義(2)■~日本の会社主義に期待~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 今朝も暑さは穏やかです。 この雲は昼過ぎには雨をふらせはじめ、 明日に続きそうです。 今日からよさこいが始まりますが、 生憎の天気ですね。 踊り子には恵みの雨かもですね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『「経済人」の終わり』から 上田さんは、 ドラッカーの処女作である 「『経済人』の終わり」の「経済人」とは、 経済至上主義のことだった、 とした。 しかし当時、 経済至上主義たる ブルジョア資本主義と マルクス社会主義に 代わるものとしての 脱経済至上主義は、 ファシズム全体主義しかなかったが、 それはあまりに 自由と平等に反していたと続ける。 そして、 「現代社会最高の哲人」と呼ばれ、 「マネジメントの父」と言われた ドラッカーの問題意識は、 ここに端を発したのだとする。 「全体主義という逃げ場さえ用意されていないとき、  社会から疎外された者はどこへ行くのか。  だからこそ、  ドラッカーは行き過ぎを懸念しつつも、  日本の会社主義に期待した。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■機会不平等にも通じる経済至上主義(1)■~社会制度としての信用~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 今朝の空気は さわやかに感じる涼しさですが、 日中は晴れて厳しい暑さ。 お気を付け下さい。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『「経済人」の終わり』から ドラッカーは、 経済的自由によって 平等を実現できなかったために、 ブルジョア資本主義は そのもたらした物質的恩恵にもかかわらず、 プロレタリアの信用を失ったとする。 そして、 経済的、社会的に大きな恩恵を受けた 中流階級の間でさえ、 社会制度としての信用を失ったと続ける。 上田さんは、 生産手段を人民のものにするという マルクス社会主義の処方も、 ブルジョア資本主義と同様、 約束した平等は実現できなかった、 とする。 そして両者は、 経済を中心に置く 経済至上主義だったのだと続ける。 「ドラッカーの処女作、  1939年の「「経済人」の終わり」でいう  「経済人」とは、  すなわちこの経済至上主義のことだった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■日本発展の根底には知覚の能力(2)■~西洋の制度と製品の本質~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 今日は一時雨、 むし暑い一日になりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から ドラッカーは、 日本の特質は分析ではなく 知覚にあるとし、 近松門左衛門の文楽と歌舞伎は、 カメラとスクリーンこそ使わなかったが、 高度に映画的だとも言った。 上田さんは、 登場人物は何を言うかよりも、 どう見えるかによって性格づけされ、 役者が不動の形を取る見得は、 まさに映画のクローズアップである、 とする。 ドラッカーは、 日本の近代社会の成立の根底には、 その伝統における知覚の能力があると看破するが、 これによって日本は、 西洋の制度と製品の本質を把握し、 再構成することができた。 ドラッカーは、 次のとおり明言する。 「最も重要なことは、  日本は知覚的であるということである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■日本発展の根底には知覚の能力(1)■~紫式部の「源氏物語」~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 東の空から明るくなり始め、 猛暑の気配がします。 朝の涼しさは今日はなし、 日中も猛暑、 気を付けましょ。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から ドラッカーは、 分析に対置するものとしての知覚こそ、 10世紀以降の日本画における 継続的な特性であるとする。 上田さんは、 日本の歴史と社会についての第一人者、 エドウィン・O・ライシャワー元駐日大使が、 日本は壮大な哲学を生み出していないと言ったとき、 ドラッカーは、 日本の特質は分析ではなく 知覚にあると言ってくれた。 ドラッカーは、 中世における西洋最大の偉業、 トマス・アクィナスの 「神学大全」に対置するべきは、 宮中の愛と病と死の描写からなる 世界最高の小説、 紫式部の「源氏物語」だという。 「近松門左衛門の文楽と歌舞伎は、  カメラとスクリーンこそ使わなかったが、  高度に映画的だともいう。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■モデルたりうるか、日本(2)■~人を大切にする伝統~

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 おはようございます。 奈半利川の岸辺にある北川村温泉 ゆずの宿、 2年ぶりの訪問。 とろとろした源泉、 いい湯です。 残念ながら早朝は入れないようで、 温泉好きの孫はがっかりです。 今日も暑そうです。 お気を付け下さい。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『明日を支配するもの』から ドラッカーは、 知識が中心の社会の中で、 安定、コミュニティ、調和を維持しつつ、 人の移動の自由、 すなわち転職の自由を 実現することを願った。 ドラッカーの理想は、 人を大事にする伝統を守りつつ、 転職の自由を実現することであり、 人を大事にしない社会が 他の国のモデルになることはない。 上田さんは、 ドラッカーの期待に背かないためにも、 人を大切にする日本の伝統は 失ってはならないとする。 ドラッカーは次のとおり断じる。 「日本も、  今日の姿とは違うものになるだろう。  あらゆる先進国が今日の姿とは違うものになる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■モデルたりうるか、日本(1)■~終身雇用制のメリット~

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 おはようございます。 穏やかな青空が広がる高知の朝です。 昨日は後免にある海洋堂、 赤岡の絵金蔵に行き、 孫に新旧のカルチャーショックを 投入しました。 いい思い出になったことでしょう。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『明日を支配するもの』から ドラッカーは、 今日最も困難な試練に 直面している先進国が、 この半世紀の間、 社会として最もよく機能してきた 日本であるとする。 日本がバブル崩壊で 閉塞状態にあるとき、 日本がモデルたりうるとして ドラッカーは エールを送ってきたが、 それが終身雇用制だった。 ドラッカーは、 この終身雇用制のメリットとして 人と人の絆を挙げていたが、 知識が中心の社会では、 移動の自由が不可欠なのである。 「そこでドラッカーは、  日本が社会的な  安定、コミュニティ、調和を維持しつつ、  人の移動の自由、  すなわち転職の自由を実現することを願った。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■日本独自の新たな解を(4)■~ネクスト・ソサエティの到来~

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 おはようございます。 朝から快晴の高知の朝です。 朝方の気温は随分と涼しくなりましたが、 7時を過ぎるともう夏の空気です。 段々上昇、昼間は猛暑ですよ。 昨日は孫と半世紀ぶりに龍河洞、 涼みました。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から 上田さんは、 今の日本こそ、 日本の社会に根ざした 新しい制度、政策、慣行を緊急に 生み出さなければならない、 とした ドラッカーは、 産業、雇用、教育、医療、年金 その他すべて、 経済の仮面をかぶった 社会の問題だという。 いずれも、 あらゆる先進国と 新興国が抱えている問題だが、 すべて社会のあり方にかかわる 問題であるがゆえに、 それぞれの国が それぞれの伝統のうえに、 それぞれの解決策を 見出すべきものである。 ドラッカーは、 次の社会たるネクスト・ソサエティは すでに到来しており、 もとには戻らないとする。 さらに続ける。 「急激な変化と乱気流の時代にあっては、  大きな流れを知り、  基本に従わなければならない。  個々の変化に振り回されてはならない。  その大きな流れがネクスト・ソサエティの到来である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■日本独自の新たな解を(3)■~弥縫策のまま~

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 おはようございます。 明るい空の高知の朝です。 ぐっと涼しい空気です。 でも日中は相変わらずの猛暑、 油断しないように。 小三の孫が一人で来高。 夏休みのひと時、遊ぼう。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から 上田さんは、 戦後のリーダーたちが生み出した 社会的イノベーションは、 1990年ころまで見事に機能し、 日本の面目躍如たるものだった、 とした ドラッカーに言わせるならば、 何しろ日本は、 大化の改新において 中国の制度を日本化したばかりか、 明治維新においては、 日本の西洋化ではなく 西洋の日本化に成功した国だったのだ。 だが、それら過去の制度、政策、慣行も 期限切れとなり、 もはや、満足に機能しているものは少なく、 雇用や高齢者医療などへの取り組みは 弥縫策のままである。 「したがって、今の日本こそ、  あくまでも日本の社会に根ざした  新しい制度、政策、慣行を緊急に  生み出さなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)

■日本独自の新たな解を(2)■~すばらしい社会的イノベーション~

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 おはようございます。 真夏の厳しいお日さんが ジリジリと射し始めた高知の朝です。 今日は猛暑になりそうです。 気を付けましょう。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から 上田さんは、 日本の経済成功をもたらした 制度、政策、慣行などの経営手法を 後押ししたのは、 ドラッカー、デミング、ジュランだったのだ、 とした そして、 それらの経営手法は、 日本の社会に根ざしていたため、 成功したのだと続ける。 戦後の荒廃から 今日の経済をもたらしたのは、 戦後のリーダーたちが生み出した それらの制度、政策、慣行だったのだ。 「いずれもすばらしい社会的イノベーションだった。  しかも、1990年ころまで見事に機能した。  日本の面目躍如たるものだった。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅴ 変化を捉える 6 日本の進む道とは)