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■意思決定のリスク■~些事に目を奪われ、大事を誤る。~

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こんばんわ 暑い一日でしたね。 明日も、真夏日の予想、水分補給に要注意です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 意思決定にはリスクが付きまとう。 そもそもリスクは企業経営に必然のもので、 相手が負えないような大きなリスクを負うことこそ、 競争に勝セオリーである。 これまではそうであったが、 不確実性の増大はそのリスクをさらに増大させた。 今当然負うべきリスクは、小さなリスクとは限らない。 したがって意思決定は、組織にとって適切なレベルと 適切なプロセスを経なければならなくなった。 意思決定は組織の内部、外部のすべてを 視野に入れて行わなければならない。 それができるのは、マネジメントだけである。 しかし、ドラッカーは、上級マネジメントの意思決定は、 少数の大事な問題に集中せよという。 ”些事に目を奪われ、大事を誤る” 「重要なことは、意思決定が成果をもたらすことである。  意思決定に時間を使うことではない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第6章 意思決定が成果をあげるための方法)

■リスクを当然とする組織文化■~変化はあまりに急である。~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 東京はすでに20度を超えている。 昨日は札幌が真夏日、今日は東京でも夏日。 にわか雷雨のおそれもあり、気を付けましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、この情報化の時代にこそ、意思決定と戦略において 知覚にもとづく判断力が大きな役割を果たすとした。 ICTが未発達のころは、情報を得ること自体が困難であったかわりに、 変化も遅かった。 なので、意思決定の前提となる様々な条件の有効期間も長かった。 ところが今日では、あまりに急である。 「もはや予測を当てにすることはできない。  継続性を当てにすることもできない。  したがって、何を行うにしても、リスクを負う覚悟が必要になった。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第6章 意思決定が成果をあげるための方法)

■知覚にもとづく判断力■~一か八かのマネジメントは許されない。~

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おはようございます。 快晴の川崎、今日も暑くなりそうです。 一挙に夏、?しかしその前に 鬱陶しい梅雨が来るはず。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは ”今日マネジメントが手にする情報は玉石混交である。”とした。 そして、この情報化の時代には、知覚にもとづく判断力が 大きな役割を果たすとする。 このことは、丁半サイコロ博打のような、 一か八かの勘に頼るわけではない。 あくまでも、意思決定は事実に基づかなければならない。 勘や思い付きの意思決定は許されない。 しかし、この高速変化の真っただ中では、 基づくべき事実を完璧に揃えることは不可能である。 そのときに知覚にもとづく判断力が必要となる。 【CASE】  ニベアが男性用クリームを発売したとき、 店舗ごとの売上げが極端に違っていた。  マーケティング担当者は、 ラテン系人種が気に入ってくれたと直感し、 調査したところ、そのとおりだった。 ドラッカーは、この情報化の時代にこそ、意思決定と戦略において 知覚にもとづく判断力が大きな役割を果たすとする。 「この未曾有の速さの変化の最中にあっては、  意思決定に必要な信頼にたる事実を揃えることは不可能である。  先回りしなければならないこともある。  そのとき知覚にもとづく判断力が、  とるべき事実が何であるかを教える。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第6章 意思決定が成果をあげるための方法)

■実行前に陳腐化する意思決定■~情報は玉石混交~

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おはようございます。 薄日が差す川崎の朝、 夜はにわか雨の可能性もあるとのこと。 産業競争力会議が「新たな労働時間制度」案を示した。 残業時間制限をなくすもので、 対象は「高収入・ハイパフォーマー型」労働者で 給料を仕事の成果、達成度のみに応じて支払うとしている。 その”成果、達成度”の評価基準は果たして、 客観性を持って、策定、運用できるのだろうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは今日のマネジメントを、サーカスの綱渡りにたとえた。 また、マネジメントにとって、大量な情報と知識の流通は、 意思決定を容易にするはずであった。 しかし、現実には情報と知識の氾濫する中では、 必要なものさえ見分けることが困難となった。 ドラッカーは ”今日マネジメントが手にする情報は玉石混交である。”という。 しかも、懸命に行った意思決定も、この変化の速さの前では、 実行に移される前に陳腐化していく。 「理屈の上では、情報と知識の氾濫のゆえに、  意思決定とその実行もいたって容易になったはずである。  しかし、現実はそうではなかった。  逆にあらゆるものの境界が消失し、  あらゆるものの変化が加速するなかにあって、  情報の氾濫が混沌を増大させている。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第6章 意思決定が成果をあげるための方法)

■過去の成功を越える■~サーカスの綱渡り~

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おはようございます。 雲の多い川崎、 霧雨模様で涼しい朝です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ さまざまな知識労働者のコラボレーションで成立する、 組み合わせ自在の世界では、 職場を巡回するマネジメントなど存在しない。 マネジメントができることは、 彼らが成果をもたらす意思決定を行えるよう 手助けすることぐらいである。 今日マネジメントとは、 今日の競争力の源泉である強みを保持しながら、 それら過去の成功を越えるための イノペーションを行うことである。 ドラッカーはこれを、サーカスの綱渡りにたとえた。 「あらゆる企業が、  足下のネットが縮小しつつあるのを目にしつつ、  未来へと続く綱渡りの綱を  渡っていかなければならない。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第6章 意思決定が成果をあげるための方法)

■意思決定とは判断である。■~未知なる地を旅する~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝です。 週の初め、雨模様みたいですね。 さぁ、1週間頑張りましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 組織活動を行うためには、 ミッションを定め、ビジョンを持ち、 戦略を定め、計画を策定する必要がある。 しかし、 ”明日の未知なる地を旅するには、 意思決定とその実行が必要”である。 ドラッカーは、この意思決定の能力を、 組織活動すべての土台として、 自動車のシャーシに例える。 組織は成果をあげなければならない。 ドラッカーは、そのためには、 次のプロセスを行うべきであるとする。、  ●優先順位を定め、  ●時間をマネジメントし、  ●意思決定を行う。 「意思決定とは判断である。  選択肢のなかからの選択である。  適切なものと間違っているものとの選択であることはめったにない。  その多くは、どちらが適切ともいいがたいものからの選択である。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第6章 意思決定が成果をあげるための方法)

■ 自らの椅子をノコギリで挽く ■ ~変化は新しいリスクを生み出す~

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おはようございます。 昨日は、ポール・マッカートニーのライブ映画 《グッド・イブニング・ニューヨーク・シティ》 を見た。 "Drive My Car"から始まり、 "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band" でクローズ。 10才代からのなじみの曲のオンパレード、 思わずカラオケ代わりに口ずさみたくなるが、 周りの観客は静かにしているので、残念だった。 感激の3時間半だった。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ イノベーションの始祖、シュンペーターは、 起業家とは、秩序を破壊し解体する者で、 その責務は「創造的破壊」であるとした。 飛行船は、ヘリウムガスが充填されないと航行できないが、 そのヘリウムガスは、引火すると強烈な破壊力を持つ。 そのリスクを前提として、飛行船は悠々と役割を果たす。 事業活動にとって、リスクは取らなければならない 前提条件として考えなければならない。 ドラッカーは次のとおり続ける。 「事業活動とは、変化を起こそうとする経済活動である。 それは、座っている椅子の脚をノコギリで挽くことに似ている。 現在のリスクをさらに危険なものとし、 あるいはまったく新しいリスクを生み出そうとする。」 ~P.F.ドラッカー「現代の経営」