■知覚にもとづく判断力■~一か八かのマネジメントは許されない。~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは
”今日マネジメントが手にする情報は玉石混交である。”とした。
そして、この情報化の時代には、知覚にもとづく判断力が
大きな役割を果たすとする。
このことは、丁半サイコロ博打のような、
一か八かの勘に頼るわけではない。
あくまでも、意思決定は事実に基づかなければならない。
勘や思い付きの意思決定は許されない。
しかし、この高速変化の真っただ中では、
基づくべき事実を完璧に揃えることは不可能である。
そのときに知覚にもとづく判断力が必要となる。
【CASE】
ニベアが男性用クリームを発売したとき、
店舗ごとの売上げが極端に違っていた。
マーケティング担当者は、
ラテン系人種が気に入ってくれたと直感し、
調査したところ、そのとおりだった。
ドラッカーは、この情報化の時代にこそ、意思決定と戦略において
知覚にもとづく判断力が大きな役割を果たすとする。
「この未曾有の速さの変化の最中にあっては、
意思決定に必要な信頼にたる事実を揃えることは不可能である。
先回りしなければならないこともある。
そのとき知覚にもとづく判断力が、
とるべき事実が何であるかを教える。」
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
(第6章 意思決定が成果をあげるための方法)
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