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■アメリカの価値観と原則■~『「経済人」の終わり』刊行の頃~

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 おはようございます。 既にまぶしい日が差す高知の朝です。 今日も猛暑でしょう。 お気を付けください。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『クーリエ』の編集長、 エイガーは、 アメリカはヒトラーに対する 戦いの先頭に立つべきことを、 何のためらいもなく主張した、 とした。 そしてドラッカーは、 1939年の夏、 『「経済人」の終わり』が刊行されてすぐ、 エイガーからルイヴィルの 彼の家に一週間招かれた、 と続ける。 その時、ロンドンやパリでは、 対ヒトラー宥和策が全盛だったが、 ワシントンはいかなる代償を払おうとも、 ヨーロッパの戦いには 巻き込まれまいとしていたが、 エイガーは、 戦争は不可避で、 アメリカは参戦するであろうし、 参戦しなければならない、 としていた。 「アメリカの価値観と原則が、  アメリカが追求してきたものの  全世界的な崩壊を防ぐ最後の試みに  アメリカ自身が参画することを要求している、  と結論したのである。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■ヒトラーへの戦いの先頭■~ピューリッツァー賞受賞~

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 おはようございます。 東の空が赤く染まり始めた高知の朝です。 昨日、高知も梅雨明けした。 農作物の成長時期に雨が少ないこと、 影響があるんだろうな。 急激な季節変移にこれまでにない 体調管理の必要はある。 しかし今更の感はあるが、 地球の健康管理への 配慮もお忘れなく。 水曜日は休肝日明け、 アルコールは水分補給には ならないことは承知してますよ。 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 アメリカは不況時代から 戦前時代へと急速に移行した際の 外交の基調を定めた一人が、 『クーリエ』の編集長、 ハーバート・エイガーだった、 とした。 そして、そのエイガーは不況時代、 ピューリッツァー賞に輝いた アメリカ史『国民の選択』によって、 アメリカの夢についての 傑出した歴史家としての 地歩を築いていた、 と続ける。 それは、アメリカの政治の独自性を重視し、 アメリカをヨーロッパの 悪徳、国粋主義、権力主義、植民地主義から 切り離すことに 成功してきた歴代大統領の物語だった。 「ところがこのエイガーが、  アメリカはヒトラーに対する  戦いの先頭に立つべきことを、  何のためらいもなく主張したのだった。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■世界が急速に動いた。■~ハーバート・エイガー~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 四国など一部を除いて 異例の速さで梅雨明けした。 しかし、昼夜なく暑い。 この季節の高知での生活は数十年ぶり、 この先どうなるのだろう。 今日は休肝日で吞めないし、、、 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 1936年にルーズベルトが 再選を目指したときにも、 外交問題は存在しておらず、 彼は孤立主義をとった、 とした。 しかし一年後、 世界が急速に動いた。 1938年にはアメリカが、 重大な外交問題に直面し、 重大な決定を迫られていることが 明らかになったが、 問題は、果たして 「最後にして最良の希望の地」 でありつつ外交政策を持ちうるか というところまで来ていた。 ドラッカーは、 アメリカは不況時代から 戦前時代へと急速に移行し、 そのとき策定した外交の基調が 戦後も続くことになった、 とする。 「その基調を定めた一人が、  ウェイマックと同様に  抜きん出たジャーナリストで  文筆家だったケンタッキー州ルイヴィルの  『クーリエ』の編集長、  ハーバート・エイガーだった。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■何ら考慮する必要のない人■~外交問題は存在しない~

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 おはようございます。 明るい陽が差し始めた 高知の朝です。 今日の天気は、 ”曇り時々雨で雷を伴うでしょう。  最高気温は 30° です。” とのことです。 熱中症、雷雨両方共 お気を付けください。 日曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 1932年にルーズベルトが 初めて大統領選に出馬したとき、 彼の外交政策は孤立主義だった、 とした。 そして事実、大統領就任後に ルーズベルトが最初に取った行動が、 ロンドンでの世界経済会議開催への 公然の反対だった、 と続ける。 これによって、 アメリカの新政権は、 ニューディール政策が外交、 対外責任、対外協力に 無縁であることを、 天下に知らしめたのだった。 ドラッカーは、 1936年にルーズベルトが 再選を目指したときにも、 外交問題は存在しておらず、 当然彼は孤立主義をとった、 とする。 「当時の国際主義者は、  ウォールストリートの金融関係者、  死の商人たる兵器製造業者、  イギリス植民地主義の手先  という金持ちの悪者ばかりであって、  何ら考慮する必要のない人たちだった。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■世界が急速に動いた。■~ハーバート・エイガー~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 昨日は時折雷雨、 今日も曇り時々晴れ、 もしかすると雷雨。 お気を付けください。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 1936年にルーズベルトが 再選を目指したときにも、 外交問題は存在しておらず、 彼は孤立主義をとった、 とした。 しかし一年後、 世界が急速に動いた、 と続ける。 1938年には、 アメリカが重大な外交問題に直面し、 重大な決定を迫られていることが 明らかになったが、 問題は、果たして 「最後にして最良の希望の地」でありつつ、 外交政策を持ちうるかというところまで 来ていた。 ドラッカーは、 アメリカは不況時代から 戦前時代へと急速に移行し、 そのとき策定した 外交の基調が戦後も続くことになった、 とする。 「その基調を定めた一人が、  ウェイマックと同様に  抜きん出たジャーナリストで  文筆家だったケンタッキー州ルイヴィルの  『クーリエ』の編集長、  ハーバート・エイガーだった。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■アメリカの夢が意味を持つ■~ビジョンよりも生存~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 雨は降ってないですが、 たっぷりと湿気を蓄えた雲が 空を覆っています。 一応梅雨、 いつ降ってもおかしくはないんでしょうね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ウェイマックに初めて会ったその頃、 アメリカの信条におけるアメリカは 孤立主義でなければならなかった、 とした。 そして事実、 アメリカで国際主義と されてきたものでさえ、 孤立主義の一変形にすぎなかった、 と続ける。 それは、国際裁判所、国際連盟、国際連合など、 いかなる政策決定も抜きに 平和と秩序を維持してくれる 自動の完全なメカニズムによって、 国際問題や外交の煩わしさから、 アメリカを解放しようとするものに すぎなかった。 ドラッカーは、 アメリカの夢が意味を持つには、 国際関係は事件でも何でもないもの でなければならなかったとする。 「ところが国際関係の現実は、  常に外交の優位を要求する。  信条、約束、価値、理想は、  目的ではなく、手段であるとする。  国としてのビジョンよりも、  国としての生存を優先させる。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)

■アメリカは孤立主義■~ヨーロッパ人を止めた~

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 おはようございます。 薄曇りの高知、 既に高温多湿の朝です。 今日もおおむね晴れて 猛暑日となりそうです。 急に到来した真夏の気候、 熱中症対策をお忘れなく。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 アメリカとは 「最後にして最良の希望の地」であり ヨーロッパ人をこの国へと 惹き付けたものが、 そのようなアメリカだった、 とした。 そして、惹きつけられて この国へ来たヨーロッパ人のことごとくが、 時を置くことなく、 ヨーロッパ人であることを止めた、 と続ける。 ドラッカーが 外国特派員であることを 説明し終わったとき、 ウィリアム・ウェイマックは にこりと笑って、 外国特派員でいることも そう長くはなく、 じきにアメリカの記者に なってしまうと言った。 その数年後、 ベニントン大学で 教えることになったドラッカーは、 基礎教養課程のカリキュラムから 好きなものを選んでほしいと言われ、 ヨーロッパ文明ではなく、 アメリカ史とアメリカ政治を 選んだのだった。 「しかし、私がウェイマックに初めて会ったその頃、  アメリカの夢は、その最も苦手とする問題、  すなわち国際問題に直面しかかっていた。  アメリカの信条におけるアメリカは  孤立主義でなければならなかった。」 (3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)