■提供しうる価値■~本当に重要な満足は何か。~

おはようございます。

京都で無謀運転による事故で5人の小学生が重軽傷を負った。
加害者は、免許取立ての少年で、日頃からレースまがいの運転をしていたらしい。
まちなかや一般道にレーシングカーは要らない、迷惑でしかない。
騒音と危険を撒き散らす。

競走馬は、レース場か飼育場にいて、勝手に公道を走らない。
同じこと。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


予期せぬものを知るための九つの問い
 その④ 提供しうる価値

 次にドラッカーは、決定的に重要な問いを示す。
 「わが社の製品やサービス、あるいはわが社が提供しうる
 製品やサービスのうち、本当に重要な満足を提供しているものは何か」

 この点に関して、中南米のあるソフトドリンクのボトラーが
行ったことを例に挙げる。
 このボトラーは、市場が急速に飽和状態に近づきつつあることに
気づいた。
そこでこの会社は、「50年前、ソフトドリンクが国民に与えた
満足に最も近い満足を与えるものは、今日のわが国の社会においては何か」
と自問した。

その答えが、紙質が悪く価格も安いペーパーバックの本だった。
国民はまだ貧しく、本は都会の数少ない書店でしか売られていない。
このペーパーバックこそ、50年前の貧乏な時代のささやかな贅沢品としての
ソフトドリンクだった。

しかも、大量流通、大量陳列、売れ残りの返品など、
ペーパーバックの抱える問題はほとんどソフトドリンクと同じだった。

つまるところ、この企業が事業から学んだものは、
ペーパーバックと共通する大量流通商品についての知識だった。

「わが社の製品やサービス、

 あるいはわが社が提供しうる製品やサービスのうち、

 本当に重要な満足を提供しているものは何か」
 
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第6章 顧客が事業である)


   

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