■宗教まがいの原理■~「一般意思」という神秘論的非合理~

おはようございます。

未明の川崎、快晴です。

東京地方は、今日から週末は
行楽日和になりそうです。

秋晴れの休日をお楽しみ下さい。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬



啓蒙思想の理性主義が
崩壊の危機にあったとき、
ルソーが、理性による人間の完成の代わりに、
神秘論的非合理の「一般意思」を据えた。

ナポレオン後の
功利的経済学の理性主義が
1848年の流産に終わった革命によって
崩壊したとき、
マルクスが、
理性主義的絶対の代わりに、
理性的ならざる
プロレタリアートの完成と
階級なき社会の必然を据えた。

そしてダーウィン、
フロイト、行動心理学など
生物学的決定論と
心理学的決定論の理性主義が、
第一次大戦と大恐慌の余波によって
崩壊したとき、
ヒトラーが、人種とプロパガンダの
非理性主義の文脈において
生物学と心理学の原理を唱えた。



「ルソーは、「一般意思」は理性によって

  確認できないからこそ自明であるとした。

  マルクスは、人類の過去の歴史が

  階級闘争の歴史であるからこそ

  未来は階級なき社会であるとした。

  ヒトラーは、過去が混血人種によって

  汚されてきたからこそ北欧人種による

 永遠の黄金期がくるとした。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治 1章 理性崇拝は何をもたらす)







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