■口座には物は入れらない■~何て失礼で恩知らず~

おはようございます。

今朝も気持ちに良い青空が広がっています。

絶好の行楽日和ですね。

良い休日をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



おばあちゃんの話は続く。

ある時、身の回りの品を
整理したおばあちゃんは、
要らない品を買い物袋に入れ、
口座を持っている
銀行へ持ち込んだ。


その銀行は、おじいちゃんが創立し、
長い間会長を務めていた銀行だったが、
支店長は当然のように、
口座には物は入れらないと説明したが、
おばあちゃんは
「何て失礼で恩知らずな。
間抜けな年寄りだと思って」
と言って、
直ちに口座を解約した。


そしてそのまま、
その支店に一番近い
別の支店に行って口座を開いたが、
買い物袋の中の不要品のことなど、
おくびにも出さなかった。


みんなが、不親切だと怒った銀行に、
なぜまた口座を開きいたのか、
なぜ今度の支店では荷物を
預かってもらわなかったのか
と聞くとこう答えた。
 

「あそこは初めての取引で、

 何も私に特別のサービスをする

 義理はないからよ」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 1章おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物)

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