■30年前のパセリの値段■~言わなきゃ騙される~

おはようございます。

薄曇りの川崎の朝です。

一昨日からの寒さは今日も続き、
明日は一層気温が下がりそうです。

ともあれ、良い週末をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


そんなおばあちゃんの
通貨に関する考え方に対して、
経済学者だったドラッカーの父が、
インフレでお金の価値が変わったという
説明をしようとしたところ、
お金の尺度が変わったから
おばあちゃんが
六フィートになったと言えるのかと
反論してきたので
父は説明をあきらめた。


でもおばあちゃんを好きな父は、
彼女を助けようと、
今の値段に2万5000を掛け、
次に3を掛け、最後に2を掛けるという、
一八九二年の値段に戻すための計算から
解放するための換算表を
作ってあげた。




「『私は馬鹿だけど、30年前のパセリの値段を

 覚えているよりも大事なことは、

 沢山あるんだよ。

 おまけにあの頃、買い物はメイドに任せていたから』

 『でもおばあちゃん、店の人にはいつも

 覚えていると言っているじゃないですか』

 『もちろんよ。覚えていると言わなきゃ騙されるからね』」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 1章おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物)

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