■広場に銃口を向けて■~国防軍の治安部隊~

おはようございます。

東の空が薄っすらとピンクに染まる
川崎の朝です。

昨日は4月並の気温でしたが、
今日も暖かな一日になりそうです。

金曜日、今日も一日よろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


そのころのオーストリアは、
内戦状態で、
その日は誰もが戸締まりをして
家に引きこもったいた。


ただし、おばあちゃんは
例外だった。


おばあちゃんはいつものように
知人宅の巡回に出ていたが、
大学の前を通りかかったとき、
屋上の様子に異変があることに
気がついた。


大学は夏休み中で、
ドアは全部鍵がかかっていたが、
おばあちゃんは表門と階段が
どこにあるかを知っており、
例の買い物袋と傘を持って、
六、七階はあろうという階段を
上まで上がっていった。



「そこでは、 国防軍の治安部隊の兵士が、

 真下の広場に銃口を向けて

 腹ばいになっていた。

 おばあちゃんは隊長に向かって、

 『ここにいる馬鹿どもと

 鉄砲を早く片付けなさい。

 怪我をするでしょ』と言った。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 1章おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物)

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