■インフレとお金の基準■~おじいちゃんが生きていた時代~
おはようございます。
夜明けが日ごとに早まったとは言え、
まだ未明の川崎です。
今朝はぐっと冷え込んで、
日中も寒そうです。
暖かくしてお過ごし下さい。
木曜日、今日も一日よろしくお願いします。
----------------------
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
おばあちゃんは戦前に
しがみついていたが、
後女の価値基準は、
第一次大戦直前の1913年ではなかった、
とする。
その基準は、
おじいちゃんが生きていた時代にあり、
とくにお金の価値についてそう言えた、
と続ける。
一九世紀のオーストリアは、
銀本位制で単位はグルデンで、
その1グルデンが
100クロイツァーだった。
しかし1892年、
おばあちゃんが35歳前後の頃、
金本位制に移行し、
単位がクローネになり、
1クローネが100ヘラーで、
1グルデンは2クローネに交換された。
そして、その30年後、
戦後のインフレが
クローネをがたがたにした。
「戦前1クローネで買えたものに
7万5000クローネを要するようになって、
今度はシリングが登場した。
1シリングが2万5000クローネだった。
おばあちゃん以外の誰もが、
一年もしないうちに
シリングで考えるようになった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 1章おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物)
コメント