■価値観を二〇世紀に持ち込んでいた■~仕事と働く者を尊敬する世界~



おはようございます。

三連休最終日は気持ちに良い青空です。

昨日も風が強く吹いていましたが、
土曜日には春一番が吹いたようですね。

一歩いっぽ春が深まっているんですね。

良い休日をお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



ドラッカーは、
娘や娘の連れ合い、
姪や姪の連れ合い、
あるいは近所のお店の人たちが、
おばあちゃんを
間抜け扱いしたもののことごとくが、
基本的な価値にかかわることだった、
とする。


そして、彼女は

彼女の価値観をそのまま
二〇世紀に持ち込んでいた、
と続ける。


結婚式とは厳粛たるべきものであり、
結婚生活が必ず
うまく行くとはかぎらないが、
結婚式では新郎新婦は
祝福されなければならないので、
20世紀の常識は電文は簡潔にせよ、
と言うが、お座なりの電文には
釈明が必要である。


「おばあちゃんは、

 近代的な意味でのブルジョワではなかった。

 実家は元々がフランダースかオランダの衣職人だった。

 一七五〇年代に乞われてウィーンにやってきた

 ギルドのメンバーだった。

 思いやりの共同体、

 職人気質と自尊心の世界の住人だった。

 金持ちではなかったが独立自営だった。

 仕事と働く者を尊敬する世界だった。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 1章おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物)



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