■欠くべからざる思い違い■~不満と自己憐憫を嫌う~
おはようございます。
朝から小雨の降る川崎です。
今日は時々雨、涼しい一日になりそうです。
良い週末をお過ごしください。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、フロイトの
境遇についての三つの間違いは、
彼の理論とは関係のないことであるが、
それらの間違いは、
フロイト自身がつくり上げ広めたものだった、
とした。
そして、彼はそうすることによって、
自らの不安を取り除くことができたのであり、
つまるところそれらの思い違いは、
彼にとって欠くべからざるものだった、
と続ける。
それはなぜか。
ドラッカーは、
フロイトは、不満と自己憐憫を嫌い、
自ら心身の苦痛に耐える力を持っており、
いかなる悩みにも強かった、
とする。
「しかし彼自身の
貧困、差別、無視という
三つの想像の産物については、
愚痴ばかりだった。
フロイトはあらゆることに率直だった。
自己分析も冷徹だった。
自己満足を許さなかった。
したがって、知りつつ嘘をついたということは
ありえなかった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
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