■「大転換」で提起した問題意識■~飛び抜けて才能があった。~
明けましておめでとうございます。
非常事態状況の新年幕明け、
皆様にとって、
健康で楽しい一年になりますように。
本年もお付き合いをよろしくお願いいたします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
カール・ポランニーは1956年、
70歳でコロンビア大学を引退し、
その後八年間、
カナダでイローナと暮らした、
とする。
そして、
一人娘はカナダ人と結婚し、
幸せな晩年を過ごし、
少なくとも満ち足りた生活だった、
と続ける。
トロントでも、
古代中近東文明や漢文明を研究していたが、
筆はあまりとらなくなり、
その頃書いたわずかのものが、
友人や弟子たちの手によって
まとめられ出版されたのは、
死後のことだった。
しかしドラッカーは、
間もなく80歳という年で亡くなったとき、
彼の頭の中には、
20年前に「大転換』で提起した問題意識は、
もうなくなっていたのではないかと思う、
とする。
「私がポランニー一家について話をすると、
必ず誰かが「ぜひ本にして」と言ったものである。
たしかに彼らは並はずれていた。
私が知っている人たちの中でも、
飛び抜けて変わっていた。
同時に、飛び抜けて才能があった。」
(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)
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