■理念としてのプロシア■~成り上がりの傲慢な帝国~
おはようございます。
雲が空を覆う川崎の朝です。
今日は、
阪神・淡路大震災発生からから26年。
その後東北地方が大震災に見舞われ、
さらに南海トラフ、首都直下などの
大規模地震発生も注意喚起されている。
他人ごとではない、
実際に自身が見舞われた時に、
どう判断し、どうふるまって
しっかり生き抜くかを、
覚悟をもって自覚しておく必要がある。
このことが、犠牲になられた
6400人余りの方々の
無念の思いへの責任でもある。
あらためて、
犠牲になられた方々に
哀悼の意を表します。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
プロシアは、
ロシア軍を基盤とする軍事国家で、
軍人としての徳目、
すなわち誠実、謙虚、自制、
忠誠を旨とし、実践する社会だった、
とした。
しかし、フリッツ・クレイマーの
信奉したプロシアは、
そこにいかなるメリットと限界があったにせよ、
彼が生まれた1908,9年という年の、
少なくとも50年前には消失していたものだった、
と続ける。
それはすでに金と権力によって
破壊されており、
辛うじて残ったものも、
ビスマルクによって
微底的に堕落させられていた。
ドラッカーは、
かつてカール・マルクスが
見抜いていたように、
自らのユンカーの血と
保守的な言辞にもかかわらず、
ビスマルクこそ、
19世紀における
最大の革命家だったのであり、
本物の過激派だった、
とする。
「まさにビスマルクのおかげで、
プロシアは、成り上がりの傲慢な帝国へと
堕落していったのだった。
貧しさを美徳とし、
士官の肩章を誇りとした
規律あるユンカーに代わり、
飾り立てた氏族、銀行家、資産家が
のさばる社会になっていた。
ビスマルク自身自ら公爵となっていた。」
(Ⅰ 失われた世界 7章キッシンジャーをつくった男クレイマー)
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