■より大きな善ではなくより小さな悪■~競争、リスク、多様性~
おはようございます。
全国的に厳しい冷え込み、
仕事始めの方も多いと思いますが、
しっかり防寒対策を。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
『産業人の未来』において、
妥当で耐えうる社会、
しかし自由な社会、
カールが当時半端な妥協として
拒否した社会をよしとした理由が、
ポランニー一家が行った、
良き社会の探究の失敗にある、
とした。
そして、
そのような社会においてのみ、
われわれは、
望みうる最高のものとして、
市場による人間疎外という代償は払いつつも、
自由を実現することができるのだ、
と続ける。
ドラッカーは、われわれは、
個のために、競争、リスク、
多様性という代償を
払う用意はあり、
そのような社会においてのみ、
より大きな善ではなく、
より小さな悪を目指すことができる、
とする。
「ということは、
もはや社会が問題なのではない
ということなのかもしれない。
人間組織なるものも、
さして重要ではなく、
問題とすべきでもない
ということなのかもしれない。」
(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)
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