■馬鹿馬鹿しい二つの夢■~可能性のないボスト~
おはようございます。
雨は上がっているようですが、
まだ暗い曇り空の川崎の朝です。
一日こんな調子の天候の様です。
休肝日明けの水曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーが、
クレイマーに対して、
自分で参謀長や外相になればいいじゃないか、
と言ったところ、
彼は考える人間であって、
動く人間じゃなく、
ライトを当てられたり、
スピーチをしたりする柄じゃないとの
返事が返ってきた、
とした。
このいかにも
クレイマーらしい返事に対して、
ドラッカーは笑ったが、
もちろん、
参謀長顧問と外相顧問になるという二つの夢は、
馬鹿馬鹿しいものだった、
と続ける。
ドラッカーは、
第一次大戦に敗れ、
軍備を解体された
ワイマール共和国としてのドイツには、
そもそも軍の参謀なるものが存在せず、
もし存在したとしても、
市民階級で行商人の子孫である
クレイマーには、
法皇と同様になれる
可能性のないボストだった、
とする。
「もう一方の外相の顧問に至っては、
メッテルニヒやディズレーリのような
外交官や政治家の役回りだった。」
(Ⅰ 失われた世界 7章キッシンジャーをつくった男クレイマー)
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