■ブロシア精神の信奉■~判断力も信念もない~
おはようございます。
雲が空を覆う肌寒い川崎の朝です。
昨日は春の温かさだったため、
今日の寒さは一層厳しく感じます。
暖かくしてお過ごし下さい。
金曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
クレイマーにとって極右とナチスは、
自らの無法ぶりを民族主義と
保守主義の衣で飾っているだけに、
さらに軽蔑すべき存在だった、
とした。
そして、
ワイマール共和国の当時、
クレイマーのように
プロシアの君主制を信奉する者など、
もはやどこにもいなかった、
と続ける。
それは、
郷愁というべきものがありえたとしても、
せいぜいが年寄りの昔話だったが、
クレイマーは、
かつてのビスマルクと同様、
ドイツ人は父親的な存在を
必要としており、
正純な君主がいなければ
独裁者の犠牲になるほかない
国民であるとしていた。
ドラッカーは、
クレイマーは皇帝が、
虚栄心が強く、判断力もなければ、
信念もないことを知っており、
皇帝を評価をしていなかった、
とする。
「しかし彼は、
カイザーを正統な君主とみなし、
毎年誕生日には、
祝意を表す電報を亡命先のオランダに打っていた。」
(Ⅰ 失われた世界 7章キッシンジャーをつくった男クレイマー)
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