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1月, 2022の投稿を表示しています

■学校教育への偏見■〜心底嫌悪したに違いない。〜

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 おはようございます。 今朝も雲が多い高知です。 昨日はひろめ市場前で行われている PCR検査に行ってきました。 早めに行くと4人が待っていたが、 終わって会場を出るときには 30人ほどが並んでいた。 高知でも急拡大が続いているので、 やはり危機意識が高まっているんだろうな。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 スローンが最後まで留まり 最も誇りにしていたポストが、 GMインスティテュートの 評議員会議長の座だった、 とした。 しかしそれにもかかわらず、 スローンは自らの回顧録『GMとともに』では インスティテュートについて 一行も触れていなかった、 と続ける。 そして、 ついこの間のあの当時、 高学歴が、履歴において、 プラスでなくマイナスであった ということには ほとんど信じがたい思いがする、 とする。 「スローンの世代に  共通して見られた  実用的でないという理由での  学校教育への偏見は、  今日の真面目に働いている  学位のない立派な大人への偏見ほどの  害はないと思う。  スローンであれば、

■最も誇りにしていたポスト■〜陽を当てたい人々〜

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おはようございます。 今朝も薄曇りの高知です。 オミクロン株の拡大状況の中、 全国的に抗原検査キッドが 不足しているとのこと。 ひろめ市場前の空き地で 行ってきた高知市の 無料検査もPCRのみになった。 格好のロケーション、 ついでに行ってこよう。 日曜日、良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ スローンが設立した GMインスティテュートでは、 会社が賃金と学費を払って 半年働き半年通学するという システムにしていた、 とした。 そして、スローンは ドラッカーに対して、 正規の教育抜きに 仕事はできなくなっているため、 大卒が必要になってきたので、 恵まれない家の子にも 教育の機会を与えなければ ならない、 と言った しかし、スローンは、 機械工や事務員からスタートした者に 陽を当てたいので、 学歴が必要という印象は与えたくない という理由により GMインスティテュートのPRを尻込みをした。 「スローンが最後まで留まり  最も誇りにしていたポストが、  GMインスティテュートの  評議員会議長の座だった。  かつ、彼の部屋の唯一の装飾が、  GMインスティテュートの理事長への  選任の辞令だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■企業の社会的責任の一つ■〜GMインスティテュートの設立〜

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 おはようございます。 薄明かりの高知の朝、 雲が多い空です。 日中は晴れる時間もありそうです。 土曜日、良い週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 スローンは独学の時代は終わり、 大学卒の時代が来たことを 認識していたとした。 したがって、 意欲ある若者に 高等教育の機会を与えることは、 企業の社会的責任の 一つであるとしていた、 と続ける。 事実、彼が一番時間と関心を注いだ GMでのお気に入りの仕事が、 ミシガン州フリントに設立した GMテクニカル・インスティテュートがらみの 仕事だったとする。 「スローンは見習工のための学校として設立した  GMインスティテュートを  本格的なエンジニアリング・スクールに  発展させていた。  半年働き半年通学するという  システムになっており、  その間会社が賃金と学費を払っていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■GMテクニカル・インスティチュート■〜大学卒の時代が来た〜

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 おはようございます。 薄明かりの高知の朝です。 今日も晴れ、日中は暖かくなりそうですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ブラッドレーはドラッカーに、 14歳でテンマークからやって来て すぐに鉄道の機械工見習いとして 働き始めたクヌードスンから、 まともな仕事は何一つできずに 馘にされたという、 学歴のある連中の話ばかり 聞かされてきたと言った。 しかし、CEOのスローンは 開学以来最高の成績で卒業した、 マサチューセッツ工科大学(MIT)での 成績を誇りにしていた、 と続ける。 彼は、高等教育に関心を持ち、 MITの上級マネジメント・プログラムや 弟レイモンドが開発した 病院マネジメント・コースを支援していた。 「個人としてもスローン教育基金、  スローン・ケッタリング癌病院などの  教育事業に寄付をしていた。  彼は、独学の時代は終わり、  大学卒の時代が来たことを認識していた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■優等生を示すキー■〜鉄道の機械工見習い〜

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 おはようございます。 厚い雲が空を覆う高知の朝ですが、 これから段々と晴れそうですね。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ GM副会長のドナルドソン・ブラウンは、 GMでは博士号なんて持っていることが はずかしいとされているので、 ブラッドレーはそれを隠したがっているのだ、 とした。 しかし今日では、 GMといえども、 幹部候補生としては大卒しか雇わないし、 修士号以上の高い学位を持つ者の数を 自慢にしている、 と続ける。 しかし、1940年代のあの頃には、 研究室の化学者は別として、 博士号などというものは 隠しておくべきものであり、 ブラッドレー自身がドラッカーに 次のとおり言った。 「私は、14歳でテンマークからやって来て  すぐに鉄道の機械工見習いとして  働き始めたクヌードスンから、  まともな仕事は何一つできずに馘にされたという、  学歴のある連中の話ばかり聞かされてきました」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■博士号は恥ずかしいこと■〜たたき上げを前面に〜

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 おはようございます。 東の空がほんのりと 茜色に染まってきました。 寒い高知の朝です。 昨日は時々小雨が降りましたが、 今日は大丈夫そうですね。 休肝日明けの水曜日、 晩酌を楽しみに、 今日も一頑張ります! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーには、 ブラッドレーが何を 隠したがっているかが 分からなかった、 とした。 そのことについてブラウンは、 GMの幹部には大卒が多く、 スローンはMITで、 自身はバージニア工科で、 社長のウィルソンは カーネギーだと続ける。 そして、GMではたたき上げを 前面に打ち出しており、 空軍の装備計画の責任者になっている 前社長のクヌードスンがよい例だとする。 さらに、キャデラック事業部の ドレイスタットも元々は レーシング・チームの修理工で、 ビュイック事業部のカーティス、 シボレー事業部のコイルなどは 小学校の五年か六年しか行っていないとし、 次のとおり続ける。 「博士号なんて持っていることが  恥ずかしいとされているんです。  ブラッドレーは大丈夫でしたが。  でも、外部にはあまり知られたくは  ないことなのです」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■学歴はマイナスイメージ■〜ミシガン大学経済学の博士号〜

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 おはようございます。 薄明の高知の朝、 雲がびっしり、暗い空です。 これからこの雲も段々と取れそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ブラウンはドラッカーに、、 アルバート・ブラッドレーという 財務の責任者を紹介され、 彼の略歴を待っていた。 しかし、その略歴は 何日経っても来ることはなく、 ちょっと待ってください、 写ししかない、 明日お届けする といった反応があるだけだった、 と続ける。 彼は略歴をすぐそのまま届けるわけには いかないようだったと ドラッカーがブラウンに言ったところ、 手元にあるものを提供すると言った上で、 彼が何を隠したがっているか 分かるかと聞かれた。 ドラッカーにはそれは分からなかった、 とする。 「大学を出ているんですよ。  もっと困ったことに、  ミシガン大学で経済学の博士号を取っており、  それどころか、私が引っ張ってくるまで、  そこで何年か教えていたんです」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■ミスターGMスローン■〜財務の責任者ブラッドレー〜

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おはようございます。 未明の高知は暗い空ですが、 昨晩の雨はやんでいるようですね。 今朝は寝室の空気も和らいだ感じで、 冷え込みは緩やかでした。 日中は晴れて、すっきりした一日となりそうです。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ GM副会長のブラウンは、 今大学で得ている報酬と同額で 調査を引き受けてもらえないかと ドラッカーに申し出た。 それにドラッカーが同意すると、 ブラウンは、まず全体像をつかむために、 幹部の10人ほどに会い、 調査の方向付けができたところで、 CEOのスローンに紹介するようにしたい、 と続けた。 そしてこの調査では、 ミスターGMであるスローンが一番大事で、 皆スローンの補佐みたいなものなので、 この調査で何をするつもりか、 大体のところでも固まっていなければ、 彼に会っても無駄だと思う、 とした。 そこで、ドラッカーは 誰から会ったらよいかと聞いたところ、 アルバート・ブラッドレーの名を挙げ、 次のとおり話した。 「財務の責任者です。  やがて会長にまでなる人物です(事実そうなった)。  若手の中では、  スローンや私に一番近い幹部です。  広報に略歴を用意させましょう」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■政治学者、社会学者として■〜GMを調べる〜

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おはようございます。 朝から寒い雨が降る高知です。 今日は一日こんな感じなんでしょう。 日曜日、良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ GM副会長のドナルドソン・ブラウンは、 アルフレッド・スローンも、 退職すべき年はとうに過ぎており、 戦争が終われば引退するだろうから、 一緒に引退するつもりだとした。 しかし、GMのマネジメントや 構造はでき上がって四分の一世紀経っており、 見直す必要があると続ける。 さらにドラッカーが自動車産業にも 企業経営にも詳しくないことは知っているが、 著作を読んでドラッカーが政治学者あるいは 社会学者としてGMを調べ、 そのマネジメント、構造、内外の関係を 明らかにしてくれるのではないかと 思ったとした。 ブラウンは、続ける。 「それには二年はかかるでしょう。  その間、今大学で得ておられる報酬と  同額をお支払いするということで、  調査をお引き受けいただけましょうか」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■アルフレッド・スローンも退職■〜何か先端的なこと〜

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 おはようございます。 まぶしい日差しの高知の朝です。 昨日は多くの方々から 誕生日メッセージをいただきまして 誠にありがとうございました。 毎年思うことは、 火鉢くらいの暖房しかない自宅で、 この極寒の中で苦労して生んでくれた、 母親に対する感謝です。 土曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ GM副会長のドナルドソン・ブラウンは、 企業のガバナンス、組織構造、 社会での位置づけなど、 『産業人の未来』で書いているようなことに 現場で取り組んでた、 とした。 そして、 GMでもとくに彼らの年代の者は、 何か先端的なことに 取り組んでんでいるという 意識はずっと持っていたが、 そろそろ引退で、 一九二〇年にGMを立て直した ピエール・デュポンは もう大分前に引退した、 と続ける。 そしてさらに、次のように続けた。 「その後を継いで二〇年間CEOを務めてきた  アルフレッド・スローンも、  退職すべき年はとうに過ぎています。  戦争が終われば引退するでしょう。  私はスローンよりもはるかに若いですが、  一緒に引退するつもりです。  でも私たちの次の世代は、  今まで私たちがやって来たことを  当たり前のことと思っています」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■マネジメントの見直し■〜ガバナンス、組織構造、位置づけ〜

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 おはようございます。 未明の高知、 5時半の東の空は、 ほのかに明るくなり始めました。 昨日は寒のピーク、 今朝も思いっきり寒いですよ。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 戦時中の数年間ベニントン大学では、 燃料節約と学生の社会体験のために、 冬の三か月は休講していたため、 マネジメントと組織を 調査させてくれそうな会社を探すとともに、 大学図書館で企業研究のための資料を探していた、 とした。 そして、 紹介してもらった会社は ことごとく協力を拒み、 その中にはウェスチングハウスの会長のように、 ドラッカーを危険分子と見た人もいた、 と続ける。 図書館もさして役には立たず、 マネジメントにかかわりのある資料は、 工場、会計、販売についてのものが 少々あるだけだったため、 ポール・ギャレットの電話は 実にありがたいもので、 すぐに彼に連れられて 副会長のドナルドソン・ブラウンに会った。 彼はドラッカーに次のように話し始めた。 「『産業人の未来』を拝読しました。  私たちは、企業のガバナンス、組織構造、  社会での位置づけなど、  あの本でお書きになっているようなことに  現場で取り組んできました。  もちろん使っている用語は違うでしょう。  私たちは政治学者ではありませんからね」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■ノースカロライナ大学で教鞭を■〜産業社会の社会的構造研究〜

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 おはようございます。 未明の高知、 東の空が茜に染まってきました。 今日は大寒、一番寒い日、 今日をピークに明日からは 段々と気温上昇するはずですが。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ヒトラーの手が及ぶ寸前に オーストリアを脱出した両親は、 1938年の秋にアメリカにやって来ていた、 とした。 そして、 父はノースカロライナ大学で国際経済学を教え、 65歳になった41年からは ワシントンDCのアメリカン大学で 教鞭を執るかたわら、 関税委員会に籍を置いて 政府の仕事に手を貸していた、 と続ける。 一方弟は、ワシントン州で医師になっていたが、 ドラッカーは、産業社会の政治的、 社会的構造の研究の機会を 得られないことに焦っていたところで、 ポール・ギャレットからの電話がかかってくるまでの数週間は、 最後の一ふんばりをしているところだった、 とする。 戦時中の数年間ベニントン大学では、 燃料節約と学生の社会体験のために、 冬の三か月は休講していた。 「そこで私は、  ニューヨークのコロンビア大学近くに  アパートの一室を借り、  マネジメントと組織を  調査させてくれそうな会社を探すとともに、  大学図書館で企業研究のための資料を探していた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■ヒトラーの手が及ぶ寸前■〜ベニントン大学は故郷〜

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 おはようございます。 未明の高知、 今朝も冷え込みました。 今日も日中は快晴、 寒い一日になりそうです。 休肝日明けの水曜日、 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 大組織で歯車の一つとして働くことは、 下手でもあったし、 楽しくもなかった、 とした。 そして、 バーモントから ワシントンの政府機関に通い、 ニューヨークの『ハーパーズ』と フィラデルフィアの 『サタデー・イブニング・ポスト』に 顔を出す生活は、 大変ではあったが刺激的だった、 と続ける。 私生活のほうもうまくいっており、 1941年アメリカが、 第二次大戦に参戦する直前に 二人めの子、 長男のヴィンセントが生まれた。 1942年の夏に引っ越したバーモントは 家族の全員が好きになり、 1949年の夏まで 7年間を過ごしたベニントン大学は、 ドラッカーにとっては 本当の意味での故郷となった、 とする。 「ヒトラーの手が及ぶ寸前に  オーストリアを脱出した両親は、  一九三八年の秋にアメリカにやって来ていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■大組織の歯車の一つ■〜下手で楽しくもない〜

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 おはようございます。 未明の高知、 今朝も冷え込みました。 日中も快晴、寒い一日になりそうです。 火曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 処女作『「経済人」の終わり』のおかげもあって、 全米政治学会では政治理論部会の委員に選ばれ、 アメリカの学界での滑り出しも上々だった、 とした。 そして翌1943年には、 もの書きとしても一本立ちしており、 『ハーパーズ」では常連で、 当時絶頂期にあった 『サタデー・イブニング・ポスト』にも書いていた、 と続ける。 さらに、 日本軍の真珠湾攻撃の後は 政府の仕事も入っていたが、 政府関係の仕事を通じ、 ドラッカーには、 フルタイムよりも パートタイムのコンサルティングのほうが 向いていることがわかってきていた、 とする。 「私は、大組織で歯車の一つとして働くことは、  下手でもあったし、楽しくもなかった。  驚いたことにコンサルティングが得意だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■小ぢんまりした女子大■〜アメリカ学界での滑り出しも上々〜

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 おはようございます。 未明の高知、 冷え込みました。 こんな寒い日の未明の冷え込み時間に、 阪神・淡路大震災発生した。 あれから27年。 自然のメカニズムの前で人知は乏しい。 災害はいつでも起こる環境にある。 その際にどうしっかり生き抜くかを、 覚悟をもって自覚しておく必要がある。 このことが、 犠牲になられた方々の 無念の思いへの責任でもある。 あらためて、 犠牲になられた方々に 哀悼の意を表します。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『産業人の未来』を書いた後の 二年間は順風満帆で、 自宅のあるスビルの サラ・ローレンス大学で、 週に一日、経済学と統計学を教えていた、 とした。 そして、 教えることは ずっと続けようと思っており、 ハーバードとプリンストンからも 招きをうけていたが、 1942年、 小ぢんまりした女子大の ベニントン大学で常勤の教員となった、 と続ける。 そこでは、政治、行政、アメリカ史、 経済史、哲学、宗教など 好きなものを教えられた。 「処女作『「経済人」の終わり』のおかげもあって、  全米政治学会では政治理論部会の委員に選ばれていた。  こうして、アメリカの学界での滑り出しも上々だった。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■『産業人の未来』で説いたこと■〜大企業内部の調査〜

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 おはようございます。 快晴の青空に、 まぶしい陽が差す高知の朝です。 深夜にTVをつけると津波警報一色。 トンガの火山噴火によるものだが、 気象庁によると海外の火山噴火による 津波の観測は初めてのことで、 明確な原因解明や今後の予測は現時点で困難とのこと。 あらためて自然のメカニズムに 人間の英知は足りていないことを知らされた思いがする。 日曜日、良い休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 『産業人の未来』の中で、 企業の内部においては、 権力が正統であって、 そこに働く人たちに 位置付けと役割が 与えられなければならないことを 説いていた。 そして、 そのために、 大企業を内側から調べる必要を 感じていた、 と続ける。 それまでドラッカーは、 大企業で働いたことがなかったし、 そもそもいかなる大組織で 働いたこともなく、 そのような調査をさせてくれる企業が どこにも見つからないでいた。 「このことを除くならば、  『産業人の未来』を書いた後の  二年間は順風満帆だった。  私は、自宅のあるスビルの  サラ・ローレンス大学で、  週に一日、経済学と統計学を教えていた。」 (3 アメリカの日々14章プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■GMのマネジメントと組織■〜企業が産業社会の主役〜

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 おはようございます。 未明の高知、 寒い朝ですが、 なんとか零下は免れているようです。 日中も10度くらいには上がりそうです。 土曜日、よい週末をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 1943年の秋、 ドラッカーに、 GMで広報を担当している ポール・ギャレットから、 副会長ドナルドソン・ブラウンの 代理としての電話があった。 彼はドラッカーに、 GMのマネジメントと組織について 調査する気持ちはないかと訊ねた。 ドラッカーは、 これほど驚いた申し出も、 これほどありがたい 申し出もなかった、 とする。 「私はその二年前に第二作『産業人の未来』を書き、  企業が産業社会の主役になったこと、  したがって、企業の内部においては、  権力が正統であって、  かつそこに働く人たちに  位置付けと役割が与えられなければならないことを  説いていた。」 (3 アメリカの日々 14章 プロの経営者、アルフレッド・スローン)

■神ではなく偶像を拝む■〜人を楽しませるだけ〜

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 おはようございます。 未明の高知、 現在マイナス1度、 大寒に向かって寒さが増してきます。 日中も8度程度の予報です。 暖かくしてお出かけください。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 予言者の成功とは、 それそのものが 失敗を意味する、 とした。 そして、 ひとたび約束の地に着き、 予言者の言葉が現実のものとなれば、 イスラエルの民は心改め、 清められ、 生まれ変わらなければならないが、 彼らが変わることはない、 と続ける。 予言者が背を向けたとたん、 神ではなく偶像を拝み始めることとなり、 そのとき、予言者にとっての真理は、 従う者にとっての一つの見方にすぎなくなる。 ドラッカーは、 さらに悪いことには、 事の成された後の予言者は、 力を失い、ビジョンを失い、 祭司となる、 とする。 「あるい は、深夜番組や社交欄での常連となる。  時の来た後の予言者はもはや衝撃は与えない。  人を楽しませるだけとなる。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■予言者のパラドックス■〜成功とは失敗を意味する〜

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 おはようございます。 未明の高知、 厳しい冷え込みで、 午後には平地でも 雪の可能性もありそうです。 新型コロナ第6波、 瞬く間に全国に広がった。 瞬く間にオミクロンに置き換わるんだろう。 軽症でも無症状でも、 数が増えれば重症者も死亡者も 比例して増える。 気を付けましょう。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 モノマニアックも 成功することはあまりなく、 そのほとんどは、 道無き荒野に 白骨をさらすだけである、 とした。 しかし、単一の使命ではなく、 多くの関心を持つ者のほうは、 必ず失敗し、 世に衝撃を与えることは決してない、 と続ける。 バックミンスター・フラーと マーシャル・マクルーハンは、 予言者のパラドックスも体現してみせた。 ドラッカーは、 予言者の成功とは、 それそのものが 失敗を意味するとし、 マーティン・ブーバーの 初期の著作の一つに、 こういう話がある、 とする。 「『なぜ主は、イスラエルの民が約束の地に達する前に、  モーセを召し給うたのでしょうか』  『モーセを愛し給うたからである』」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■微動だにしないビジョンへの献身■〜荒野に白骨をさらす〜

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 おはようございます。 未明の高知、 今朝は雲はあまり出ていない模様です。 気温は今日も10度まで、 暖かくしてお出かけください。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 バッキー・フラーと マーシャル・マクルーハンは、 集中することの重要性を教えたが、 物事を成し遂げるのは、 モノマニアックである、 とした。 そして、 ドラッカーのような者は 多くのことに関心を持つが、 何か物ごとを成すのは、 常に、単一の使命を持つ モノマニアックである、 と続ける。 バッキーは、 従うべきイスラエルの民もなしに、 40年を荒野にさまよったが、 彼のビジョンへの献身は 微動だにしなかった。 一方のマクルーハンは、 ついにそれをとらえるまでの25年、 自らのビジョンを追い求め、 彼もまた微動だにしなかった。 「そして、ときが満ちて、  彼らのいずれもが世に衝撃を与えた。  モノマニアックも  成功することはあまりない。  そのほとんどは、  道無き荒野に白骨をさらすだけである。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■モノマニアックが成し遂げる■〜先駆者、予言者としての位置〜

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 おはようございます。 未明の高知、 暗い空に雲は見えませんが、 今日は下り坂、 雨になりそうですね。 雨具と防寒をお忘れなく。 休み明けの火曜日、 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 テクノロジーを ものの行ない方や つくり方としてとらえ、 かつ人と社会に かかわるものとして捉えるには、 まだ準備が 不足しているのかもしれない、 とした。 しかし、少なくとも彼らは、 単にテクニカルなものを超えた 人間的文化的なものとしての テクノロジーへの 新しいアプローチを試みた、 と続ける。 そして、テクノロジーと 文化のかかわりについての研究は、 これからの問題として 多くが残されたままだが、 ここにおいて、バッキー・フラーと マーシャル・マクルーハンの名は、 先駆者、予言者として位置付けられ、 記憶されるべきである、 とする。 「バッキー・フラーと  マーシャル・マクルーハンは、  集中することの重要性を教えた。  物事を成し遂げるのは、  集中する者、  モノマニアックである。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■ものの行ない方やつくり方■〜一般理論の構築に至らない〜

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 おはようございます。 雲一つない東の空から まぶしい陽が昇ってきました。 明日は少し崩れそうですが、 今日は一日好天の様ですね。 成人の日、よい休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 「仕事」において初めて、 道具としてのテクノロジーと、 文化としてのテクノロジーが 一つのものになるのだ、 とした。 そしてバッキーもマーシャルも、 ついぞ注目するに至らなかったものが、 この「仕事」だった、 と続ける。 さらに、 テクノロジーを ものの行ない方や つくり方としてとらえ、 かつ人と社会に かかわるものとして捉えるには、 まだ準備が 不足しているのかもしれないとする。 「私自身、40年前から取り組みながら、  今日に至るも一般理論の構築には至っていない。  バッキー・フラーも  マーシャル・マクルーハンも同様である。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■人生における特別の絆■〜「仕事」において一つになる〜

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 おはようございます。 冷え込んだ高知の朝、 雲が多そうですが、 これから段々と晴れそうです。 新型コロナは第6波に入った。 これまでの状況をみると、 多くは無症状や軽症で とどまっている様子だが、 持病持ちや高齢者での 症例が少ない。 治療薬ができるまでは、 自己防衛するしかないですね。 日曜日、よい休日をお過ごしください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 テクノロジーとは、 つまるところは、 人が何であり誰であるかに対してさえ 重大なインパクトを与えるものである、 とした。 そして何よりも、「仕事」とは、 人の生活と人生において 特別の絆を意味するものである、 と続ける。 生まれたばかりの 無力な子を守るために 必要とされる生物的な絆は、 人間以外にも多くの高等動物に見られ、 母親象が子象の面倒を見る期間は、 人間の母親のそれよりも長く、 しかも人間よりも立派に面倒を 見ることがある。 「だが、「仕事」がもたらす  人に独特の社会的な絆は、  あくまでも人に特有のものである。  道具としてのテクノロジーと、  文化としてのテクノロジーが  一つのものになるのが、  実に「仕事」においてである。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■人が何であり誰であるか■〜人工の非有機的進化〜

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 おはようございます。 冷え込みは厳しく、 零下に迫ろうとしています。 今日から三連休の方も多いでしょうが、 足元には警戒してください。 土曜日、よい週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 テクノロジーとは、 道具、機械、製品にとどまるものではない、 とした。 そしてさらに、 それは「ものの行われ方やつくられ方」 についてのものにとどまるものでもなく、 「人の行ない方やもののつくり方」 にかかわるものである、 と続ける。 テクノロジーとは、 人が人に特有な活動としての 「仕事」を行なうための、 目的意識にもとづく 人工の非有機的進化に かかわるものである。 「しかも人の行ない方、  つくり方、働き方は、  人の生き方、人と人とのかかわり方、  自らの見方、  そしてつまるところは、  人が何であり誰であるかに対してさえ  重大なインパクトを与えるものである。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■人間特有の活動としての「仕事」■〜道具、機械、製品にとどまらない〜

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 おはようございます。 快晴の高知の朝 寒に入り寒さが募りますが、 これからが本番ですよ。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マクルーハンの洞察のうち 最も重要なものは、 『テクノロジーは道具ではない。人の一部である』 なのだとした。 しかしドラッカーは、 バックミンスター・フラーと マーシャル・マクルーハンのいずれも、 テクノロジーと文化と哲学の統合に成功することは ないのではないかと思う、 と続ける。 そして、 彼らの描くビジョンには、 テクノロジーと人間特有の活動としての 「仕事」を関連づけるものが ないからである、 とする。 「テクノロジーとは、技術者が定義し、  チャールズ・シンガー編『技術の歴史』全五巻が定義し、  全米技術史学会が定義し、  その機関誌『技術と文化」が定義するような、  道具、機械、製品にとどまるものではない。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■テクノロジーは人の一部である■〜テレビからの啓示〜

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 こんにちは 高知平野のど真ん中、 まだ小雨が残ってますが、 雪には至らなかったようです。 これから晴れてくるとの予報ですが、 四国山脈にはたっぷりと雲がかかってます。 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 メディアとメッセージの関係は、 マクルーハンの言葉を超えた意味を持ち、 いずれも、相手を規定するどころか 相手を形成するのだ、 とした。 そして、マクルーハン自身 そのことを承知していたに違いないが、 なまじテレビを介して得られた 啓示だったがゆえに、 彼は大衆文化の博物学者とされてしまった、 と続ける。 ドラッカーは、 彼自身さえそう思い込んだ節があったが、 それでは、マクルーハン本人と その洞察に対し失礼というべきである、 とする。 「マクルーハンの洞察のうち最も重要なものは、  『メディアはメッセージなり』  ではないのである。  『テクノロジーは道具ではない。人の一部である』  なのである。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■いずれもが相手を形成する■〜メディアとメッセージの関係〜

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 おはようございます。 未明の高知、 冷え込んでます。 日中も雲が多い 寒い一日となりそうです。 今日は仕事始め、 一年間頑張りましょう。 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マクルーハンは、 夢から目覚めなければ ならないことを知りながら、 覚めることのできない思いに あったに違いない、 とした。 そしてあの学会での発表の後、 某大学の英文学部長の質問に対し、 「活版印刷は知識とすべきものを規定したのです」 と答えたとき、 彼が見るべきものは、 すでに彼の目の前にあったのだ、 と続ける。 ドラッカーは、 実際にテレビが登場するまで、 彼にはそれが見えなかったとする。 「メディアとメッセージの関係は、  マクルーハンの  あの有名な言葉を超えた意味を持つ。  いずれも、相手を規定するどころか  相手を形成するのである。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■覚めない夢■〜見なければならないもの〜

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 おはようございます。 まぶしい朝陽がさし始めた高知の朝です。 厳しい冷え込みでしたが、 日中は15度程度まで上がりそうですね。 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 1960年代初めの六月の夜、 マクルーハンは約束の地を見つけ、 その後は、もう聞き手は必要としなかった、 とした。 そしてドラッカーたちが 頻繁に会っていた 20年以上に及ぶ間、 彼は見る人間ではあったが、 見るべきものは見えていなかった、 と続ける。 ドラッカーは、彼は 何を見なければならないかは わかっていたが、 それを見ることはできなかった、 とする。 「その間彼は、  目覚めなければならないことを知りながら、  夢から覚めることのできない  思いにあったに違いない。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■約束の地を見つけた■〜もう聞き手は必要としない〜

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 おはようございます。 正月3日今朝も冷えてます。 青天を衝け!総集編でも見て、 酒呑んで過ごします。 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 1960年代初めの六月の夜、 マクルーハンは啓示を受け、 自分が話し続けてきたものの 全貌を目にし、 それを告げたくてドラッカー家に 駆け付けたのだった。 そしてドラッカーは、 その夜彼が語ったことは、 彼の最も重要にして、 明晰かつユニークな著作、 『グーテンベルクの銀河系活字人間の形成』 として世に出た、 と続ける。 それは、 クールなメディアと ホットなメディアについて論じ、 世界の部族化について論じたもので、 『メディアの理解』は その二年後に出版され、 それが彼を有名にした。 「だがその頃には、  相変わらず友人ではあったものの、  わが家に立ち寄ることはなくなっていた。  あの嵐の夜、マクルーハンは  約束の地を見つけたのだった。  その後は、もう聞き手は必要としなかった。、」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■ついに彼は啓示を受けた■〜全貌を目にしたもの〜

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 おはようございます。 2022年も2日、穏やかな正月を 楽しんでます。 今日から自宅でのんびりします。 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マーシャルは、 夏の嵐と雷の真夜中の一時、 ニュージャージーのドラッカー家の 呼び鈴を鳴らし、 ドアを開けるとびしょ濡れで にこにこ笑って立っていた。 そして、 彼が立ち寄って、 彼に見えるものについて話をしたのは、 この夜が最後となった、 と続ける。 あの1960年代初めの六月の夜、 ついに彼は啓示を受けたのだった。 「あの夜、  彼は自分が話し続けてきたものの  全貌を目にしたのだった。  それを告げたくてわが家に  駆け付けたのだった。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

■嵐と雷の真夜中の訪問■〜天気の話はそこまで〜

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 おはようございます。 2022年元旦、 気持ちのいい青空が広がる、 高知の朝です。 明けましておめでとうございます。 昨晩から母親と三人で、 近くのホテルで気ままな年越しでした。 これから三翠園温泉で初風呂を楽しんできます。 今年もよろしくお願いします!! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ マーシャルは実によく ドラッカー宅に立ち寄った、 とした。 そして、ほとんどあるいは まったく予告なしの訪問だった、 と続ける。 ある夏の嵐と雷の真夜中の一時、 彼はニュージャージーの家の 呼び鈴を鳴らし、 ドアを開けるとびしょ濡れの彼が にこにこ笑って立っていた。 そして、 『いや、近くに用があってね』 と言ったので、 『マーシャル、どうして電話してくれなかったんだ。 この天気で留守だったらどうするつもりだったんだ』 と言うと 『君もドリスも、こんな夜外出するような人じゃないよ』、 と答えた。 「天気の話はそこまでだった。  すぐに彼は、考えていることを話し始めた。  朝食まで話し続けた。」 (3 アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)