■フランスの降伏、ダンケルクの陥落■~カールにとっても大きな転換期~

 おはようございます。


未明の川崎、

今朝も一番の冷え込みとなってます。


日中も寒い一日、

暖かくしてお過ごし下さい。


木曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬





ドラッカーは、

カール・ポランニーは、

頭脳明晰、柔軟、

かつ刺激的で、

同時に、穏和、寛容、

かつ豪放な人物で、

しかも、逆境にあるほどに

純粋さを増した、

とした。



そして、

一夏の予定で借りていた山荘に

迎えたカールと、

ドラッカーの二歳にもなっていない

長女のキャスリーンは、

たちまちに仲良しになった、

と続ける。



その夏、ドラッカーたちは

ラジオにかじりついて、

フランスの降伏、

ダンケルクの陥落、

イギリス上空の戦いという

暗いニュースに聞き入った。



ドラッカーは、

明らかにカールは、

ほとんど眠らず、

あれやこれやと一晩中考えを巡らせ、

夜が明け、キャスリーンの起きた気配がするや、

彼女の部屋に飛んでいき、

一晩考えたことを話したのだったが、

もちろんキャスリーンに

わかるはずはなかった、

とする。








「しかも、何年も前に


 中国の軍閥の名を唱えていたように、


 独特の早口で話しかけていた。


 そのカールに、キャスリーンは魅了されていた。


 今振り返るならば、


 あのときの数週間は、


 悪夢のような日々であったものの、


 私にとっては実り豊かな季節であり、


 カールにとっても大きな転換期だった。」



(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)

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