■原始経済への失望■~得ようとしたものは未来への鍵~
おはようございます。
快晴の川崎の朝です。
今日で仕事納めの方も多いと思います。
異例の年越しとなりますが、
気持ちを引き締めて乗り切りましょう。
土曜日、健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
とはいえカール・ポランニーは、
『大転換』のおかげもあって、
1940年代の末、
コロンビア大学に招かれ
経済史を教えることになった、
とする。
その頃彼は、
60歳を超えていたが、
気力は充実しきっており、
コロンビア大学での八年間、
古代のメソポタミア、
中米のアステカ、
アフリカのダオメー、
ホメロスやアリストテレスの
ギリシャに至る原始経済と
古代経済を研究した、
と続ける。
彼は、原始経済についての
われわれの理解を大きく変え、
文化人類学と原始経済研究において、
カールは一大権威となった。
「しかしカール自身は、
いわば失意の人だった。
彼にとって、先史学や文化人類学は、
資本主義と社会主義を超えた
よき社会の探究の手段にすぎなかった。
彼が経済史から得ようとしたものは、
未来への鍵だった。
だが彼の得たものは、
何の役にも立たない過去だった。」
(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)
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