■経済的機関であり社会的機関■~『産業人の未来』の上梓~

 おはようございます。


薄曇りの川崎の朝、

今朝も随分と冷え込みました。


今年も残すところ二週間足らず、

コロナ感染第三波もピーク状態が続いてますが、

気を付けて乗り切りましょう。


土曜日、今日も一日よろしくお願いします。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬



ドラッカーは、

1942年に次作

『産業人の未来―改革の原理としての保守主義』

を上梓した。



ドラッカーはそのなかで、

社会が組織社会になったこと、

それら組織における

一人ひとりの人間の位置づけ、役割、市民性、

およびそれらの組織内の権力構造としての

ガバナンスの問題が、

第二次大戦後における

最大の問題になるであろうことを指摘した。



この『産業人の未来』は、

それは、企業にせよ他のいかなる組織にせよ、

経済的な機関であるとともに、

社会的な機関すなわち

共同体的な機関でもあるという、

今日では常識になっていることを

最初に明らかにした本となった。



そしてまさにこの本が、

ドラッカーのマネジメントに対する関心の

スタート地点となり、

やがてGMが、

同社のトップ構造と経営政策の分析を

ドラッカーに依頼することになる

きっかけとなったものだった。









「その分析から生まれたものが、


 第二次大戦の末期に書き上げ、


 一九四六年に刊行された


 私の最初のマネジメント書


 『企業とは何かーその社会的な使命』だった。


 その後私は、今日に至るまで、


 社会に関する本とマネジメントに関する本を


 ほぼ交互に書いてきたように思う。」



(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)

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