■財と資本、土地と労働■~重要なのは経済と社会の調和~
おはようございます。
連日、晴れて、寒い川崎の朝です。
日中はいくらか暖かくなりそうですが、
朝晩の寒暖差にお気を付けください。
休肝日明けの水曜日、
今日も一日健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
つまるところ、カールは、
『大転換』で産業革命の歴史を
書き変えようとした、
とする。
そして、
彼は、イギリスの社会と経済を
転換させたものは、
機械の力ではないとし、
直前の世界貿易の急拡大でも、
さらに一七世紀から
一八世紀にかけて起こった
農業革命のせいでもないとした、
と続ける。
ドラッカーは、
カールのこの仮説は、
自由市場体制が、
財と資本だけでなく土地と労働という
二つの生産要素まで扱うという、
賛否両論が対立するに違いない
まったく新しい学説だったが、
カールにとって、
この産業革命の解釈は、
資本主義でも共産主義でもない
第三の社会、経済発展と、
安定、自由、平等を
同時に実現する社会を探究する
プロセスの一つにすぎなかった、
とする。
「重要なのは経済と社会の調和だった。
彼の目指したのは、
市場が、唯一の経済システムでもなければ、
最も進化した経済システムでもないことを
明らかにすることだった。」
(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)
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