■人間主義の哲学者■~価値と倫理に基盤を置くべき存在~
おはようございます。
好天の休日になりそうですね。
良い一日をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
ポランニー家の四男マイケル・ポランニーは、
三〇歳になるかならないかで、
ベルリン時代のアインシュタインの下で働いたが、
ヒトラーが政権を握るや、イギリスに渡り、
マンチェスター大学で化学を教えた、
とした。
そして彼もまた、
ポランニー家の他の人たちと同じように、
社会とその構造に関心を持ち、
共同体を否定するブルジョワ資本主義でも、
自由と個を否定するマルクス主義でもない、
第三の道を探求した、
と続ける。
しかしマイケルの場合、
かなり早い段階で社会に期待することをやめ、
リベラルの理性主義にも、
社会主義の非人間的な集団主義にも反対する
人間主義の哲学者となった。
マイケル・ポランニーにとって、
人間の実存とは孤立した
個としての実存だった。
「しかも、その個たるべき人間は、
論理と因果律ではなく、
価値と倫理に基盤を置くべき存在だった。
その問題意識と解答を端的に表明したものが、
彼の最も有名な著作『ニヒリズムを超えて』だった。
こうしてマイケルは、モダンのストア哲学者となった。」
(Ⅰ 失われた世界 6章ポランニー一家と「社会の時代」の終焉)
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