■野蛮人から守ること■~ヴォルフの仕事を継ぐこと~
おはようございます。
快晴の川崎の朝です。
昨日の雨も今日はすっかり上がり、
気持ちの良い青空が広がってます。
週明けはしばらく晴れが続きそうですね。
日曜日、良い休日をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
シェイファーは、
妻と共にアメリカが
すっかり気に入ってしまい、
ドイツには帰らないつもりだったんだ
と言った。
そして、「タイム」の便せんを使った
ヘンリー・ルース直筆の
「タイム」「フォーチュン」、
近く創刊予定の写真誌「ライフ」の、
ヨーロッパ総局長への就任を要請する
手紙を引っぱり出して見せた。
シェイファーは、
ルースから、報酬は『ターゲスプラット』の
二倍出すと言ってくれた上に、
近いうちにトップマネジメントに
迎え入れたいとまで言ってくれたから、
妻もこの仕事を受けて欲しいと言っている、
と続けた。
さらに、
妻はドイツには戻りたくないんだが、
大戦から復員してきたシェイファーに
仕事をくれたテオドール・ヴォルフの
仕事を継ぐことは義務なんだとし、
次のとおり続けた。
「それに『ターゲスプラット』を
野蛮人から守ることも僕の義務だ。
国をナチスから守ることもだ。
ナチスの支配するベルリンに
期待するものは何もない。
しかし、私ほど、
ナチスに影響を与えられる者はいないと思う。
私ほど、彼らが必要とする者はいないからだ」
(Ⅱヨーロッパ人々 8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命)
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