■ヒトラーの「我が闘争」■~外国にコネもなく、父親は職人~

 おはようございます。


明るい日が差し始めた川崎の朝です。


日中は20度超え、

暖かな一日になりそうです。


土曜日、よい週末をお過ごしください。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ヘンシュは、

ナチスが外部の者がいないとき、

上の連中が何を言っているか、

ドラッカーには想像もつかないはずだよ、

と言った。



これに対してドラッカーは、

ヒトラーが「我が闘争」に

詳しく書いているので、

想像しなくともわかると言ってやった、

と続ける。



そしてさらにドラッカーは、

ヘンシュに対して、

まだ三〇歳にもなっていないし、

所帯持ちでもなく、

経済学の学位だって持っているので、

外国でも仕事を見つけるのに

苦労することはないと思うが、

どうしてドイツから

出ていかないのか、

と言った。



ヘンシュは次のとおり答えた。



「言うのは簡単だ。


 君は外国語がしゃべれる。


 ドイツの外のことを知っている。


 僕がフランクフルトからさえ


 出たことのないのを知っているかい。


 ベルリンにさえ行ったことがないんだ。


 外国にはコネもない。


 父親は職人なんだ」

 


(Ⅱヨーロッパ人々 8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命)

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