■処女作「「経済人」の終わり」になった■~ウィーン行きの汽車に乗っていた~
おはようございます。
雲が段々取れ、
東から明るい青空がのぞき始めました。
昨日は肌寒い一日でしたが、
今日は晴れて暖かくなりそうです。
休肝日明けの水曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ヘンシュが訪ねてきた夜、
ドラッカーは、
これから起ころうとしている、
身の毛もよだつ血生臭い低劣な獣が、
この世に襲いかかる様が見えた、
とした。
そして、その時そこで、
夢でも見るように見えたものが、
やがてドラッカーの初めての
本格的な著作となる、
処女作「「経済人」の終わり」
になったのだ、
と続ける。
ドラッカーはその晩、
眠るところではなく、
すぐにもタイプを叩きたかったが、
それをようやくこらえて
荷づくりを始め、翌日の昼には
ウィーン行きの汽車に乗っていた、
とする。
「エリーゼは何も言ってこなかった。
ヘンシュからも音沙汰はなかった。
噂を耳にしたこともなかった。
12年ぶりの消息が、実家の廃墟での最後だった。」
(Ⅱヨーロッパ人々 8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命)
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