■双方が間違いだった■~何ら意味を持たない存在~

 おはようございます。


未明の須崎、

遅い夜明けで目前の城山すら見えません。


空気が澄み、明かりが少ない町、

夜空には星がくっきりと輝きます。


金曜日、今日も一日よろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

誰一人としてルースのことを、

政治的に重要な存在とは

見ていなかったが、

伝記となると話は違うとした。



そして、

スワンバーグの

ベストセラー『ルースとその帝国』に至っては、

トルーマンからジョンソンの間、

アメリカには強力な政治家と言える者は唯一人、

ヘンリー・ルースしかいなかったとしている、

と続ける。



ドラッカーは、

この二つのルース観の

双方が正しいということはありえないが、

双方が間違いということはありうる、

とする。





「実は、双方が間違いだったのである。


 通常の視点から見るならば、


 ヘンリー・ルースはアメリカの政治に


 何らの影響力ももたず、


 いかなる政策も生み出さず、


 個人としても何ら意味を持たない存在だった。」




(Ⅲ アメリカの日々12章ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』)

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