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2月, 2024の投稿を表示しています

■育児室や保育園でいつくしむ■~日々の問題解決が優先される~

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 おはようございます。 未明の高知、 月は薄い雲に覆われ 朧げに浮かんでいます。 小雨が降ってますが、 暖かです。 98歳の同居する母親が 先週遂にコロナ感染。 しかし発熱もなく食欲も変わらず、 服薬の5日間を終え無事生還しました。 高熱、肺炎という最悪のケース を心配してましたが。。。 生きる力が強い母親です。 2月も今日でおしまい。 二月は逃げるというとおり、 あっという間でした。 木曜日、良い一日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 次の課題は、 新規事業をいかに 舵取りしていくかであるとする。 そして、新規事業を成功へと導くには、 その事業は独立性の高い新組織に任せて、 手厚く保護しなくてはいけないと続ける。 ドラッカーは、 赤んぼうはリビングルームに 放置するのではなく、 育児室や保育園でいつくしむ必要があるとし、 新しい概念やアイデアを、 中身に関係なく従来の組織に放り込むのは、 あまりに危ういやり方だとする。 なぜなら、既存組織では、 将来に向けて事業を育むよりも、 日々の問題を解決することのほうが、 必ず優先されてしまうからである。 「このため、  既存事業の枠組みのなかで  新規事業を育てようとすると、  将来を切り開く仕事を  絶えず後回しにすることになる。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■うまくいかなかったときの備え■~従来の事業にしがみついたまま~

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 おはようございます。 未明の高知、 雲一つ浮かばない快晴の空です。 冷え込みました。 日中は昨日のような風もなく 暖かな一日になりそうです。 休肝日明けの水曜日、 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 変革が必要になったら必ず、 もしこれが自分たちにとって 福音であるなら、 具体的にはどのような チャンスの呼び水なのだろうか と問う必要があるとした。 クレイムズは、 イノベーション体質を 組織に根づかせるには、 このほかにもいくつかのステップを 踏まなくてはいけないと続ける。 ドラッカーによれば、 イノベーションが実を結ばない場合、 その最大の原因は、 うまくいかなかったときへの 備えをしてしまうことだという。 「いわば両面作戦である。  言葉のうえでは熱心なそぶりを見せながら、  そのじつ、  全力でイノベーションにまい進するのではなく、  従来の事業にしがみついたままなのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■自分たちにとっての福音■~変革が必要になったとき~

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 おはようございます。 高知の夜明け、 東の空が輝いています。 お月さんも西北の空にまだ浮かんでます。 今日はすっきり晴れそうですね。 でも風が強くコートが手放せない 一日になりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 窓の外に視線を向けないかぎり、 外界の様子を見ることはできないのだから、 チャンスを見逃さないための 体制づくりをすべきだ、 とした。 クレイムズは、 IT部門や経理部門が作成する報告書はたいてい、 すでに起きた出来事しか扱っておらず、 問題点は明らかにしても、 事業機会の特定に つながるわけではないのだから、 これは肝に銘じておくべき点だろう とする。 ドラッカーは、 だからこそ、 これまでの報告制度を 打ち破らなくてはいけないとし、 変革が必要になったら必ず、 次のことを、胸に手をあてて 自覚する必要があるとする。 「もしこれが  自分たちにとって福音であるなら、  具体的にはどのようなチャンスの  呼び水なのだろうか。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■窓の外に視線を向ける■~リーダーが模範を示す~

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 おはようございます。 夜明け間近の高知、 天頂に少し雲にかかって 満月が残っています。 今日は晴れ、 今週前半は好天続きの様ですね。 連休明けの月曜日、 今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 組織は体系的に イノベーションを推進できるように、 組織をととのえて 事業チャンスを探り出す仕組みを 築きあげる必要があるとした。 そして、 イノベーションを 最優先する風土を培うためには、 リーダーが模範を 示さなくてはいけないとする。 組織の上から下まで 全員に斬新な発想をうながすよう、 土壌づくりをするとともに、 変革を推し進めながらも、 通常どおり全力で業務をこなせる環境も 用意する必要がある。 ドラッカーは、 これを実現するための道筋を いくつかのステップにわけて 説明している。 「まず、チャンスを見逃さないための  体制づくりをすべきだ。  窓の外に視線を向けないかぎり、  外界の様子を見ることはできないのだから。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■イノベーション機会の萌芽■~組織をととのえる~

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 おはようございます。 高知の朝、 まだ小雨が降ってます。 三連休最終日、 夕方まではこんな感じで 肌寒い一日になりそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 大きなチャンスの兆しを 見逃さないことについてドラッカーは、 ふたつ目の事例として1970年代末、 アメリカのガールスカウト連盟が、 人口構成の多様化をチャンスととらえ、 それをテコに組織を拡大していった、 という事例をあげた。 ドラッカーは、 チャンスの兆しをとらえたら、 決して手をこまねいていてはいけない、 それが教訓である、 と切実な調子で訴えた。 そして、 体系的にイノベーションを推進できるように、 組織をととのえるべきで、 社内外の両方に目を向けて 事業チャンスを探り出す仕組みを 築きあげるのだとし、 さらに続ける。 「イノベーション機会の萌芽として、  変化をとらえるのである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■チャンスの兆しのふたつの事例■~人口構成の多様化~

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 おはようございます。 高知の夜明け、 雲が多いですが 東の空が段々と 明るくなり始めました。 寒い朝、 久しぶりに寝起きの エアコンが必要でした。 日中は雨の心配はなさそうですね。 ロシアのウクライナ侵攻から2年、 早い終結を祈るばかりです。 土曜日、良い一日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 大きなチャンスの兆しを 見逃さないことについて、 一つ目の事例として 1980年代の アメリカにおける 生涯学習ブームをあげた。 ドラッカーによれば、 これは趣味やぜいたくの類いではなく、 企業にとっても、 新たな収益源や イメージ向上の手段にとどまらない 大きな意味合いを持った、 と続ける。 この現象は、 知識社会を生み出す 原動力となりつつあるのだった。 そして、 将来のチャンスに つながりそうな変化の ふたつめの事例は、 人口構成の多様化であると続ける。 「1970年代末、  アメリカのガールスカウト連盟は、  人口構成の多様化をチャンスととらえ、  それをテコに組織を拡大していった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■イノベーションに適した組織■~変化はチャンス~

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 おはようございます。 高知の朝、 まだ小雨が降ってます。 夕方は晴れそうですが、 それまでは雨模様ですね。 せっかくの休日ですけどね。 金曜日、良い一日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは1990年に、 成長を目指す以上、 企業はイノベーションの追求に 適した組織づくりを 心がけなくてはいけない、 と述べている。 そして、 手はじめとして、 変化を怖がるのではなく、 チャンスと受け止める必要がある、 と続けている。 クレイムズは、 大切なのは、 思いがけない成功のきっかけなど、 大きなチャンスの兆しを 見逃さないことだとする。 「この点を述べるにあたって、  ドラッカーはふたつの事例を引いている。  ひとつは、1980年代の  アメリカにおける生涯学習ブームである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■意識してイノベーションを進める■~旬をすぎた事業~

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 おはようございます。 未明の高知、 雨が残っています。 深夜には凄まじい雷鳴で驚かされましたが、 日中は弱い雨が断続的に降る一日になりそうです。 気温は相変わらず高く、 暖房要らずで過ごし易いです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 過去に稼ぎ頭だった事業とも、 すみやかに決別しなくてはいけない、 とした。 そして他社より一歩抜きん出るためには、 新しいアイデアを育み、 意識してイノベーションを 推し進めるしか方法はなく、 後れを取ったなら会社の存続が 危うくなるとする。 だからこそドラッカーは、 たとえいまだに好調に見えたとしても、 旬をすぎた事業は切り捨てなくてはいけない、 とあれほど口を酸っぱくして語ったのだ。 「ただし、売れ行きが好調に見える製品やサービス、  あるいはコストに見合った収益をあげている  製品やサービスの提供を打ち切るには、  かなりの規律を要する。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■ドル箱事業への障害■~すみやかな決別~

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 おはようございます。 高知は生暖かな朝です。 今日はこのまま一日雨、 気温も暖かさが続きそうです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 成長戦略においては、 健全な成長、 太りすぎ、 ガンの三種類を区別しなくてはいけない、 と記した。 そしてクレイムズは、 ドラッカーは、 経営者やマネジャーに、 枝葉末節にとらわれずに 慎重に判断をくだすように、 と説いているのだとする。 ドラッカーは、 過去に稼ぎ頭だった事業とも、 すみやかに決別しなくてはいけないとし、 さらに続ける。 「...いまだに収益に  寄与しているかもしれないが、  ほどなく、  将来のドル箱事業を立ち上げるうえでの  障害になる。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■健全な成長、太りすぎ、ガン■~あきらめるべき事業~

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 おはようございます。 未明の高知、 天頂にはいくつかの星が浮かんでいます。 日中は晴れ間もありそうですが、 夕方からは雨が降りそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 「自社の将来の事業は何か」 の問いへの答えは 四点にかかっている、 とした。 そしてどの事業を育て、 どの事業をあきらめるべきかをめぐっては、 判断をつけられずにいる企業が非常に多い、 と続ける。 ドラッカーは1982年に、 成長戦略においては、 健全な成長、 太りすぎ、 ガンの三種類を区別しなくてはいけないとし、 さらに次のとおり続ける。 「この三つはどれも『成長』を伴うが、  当然ながら、  望ましいものばかりではない。  ・・・・・・インフレ期の成長は  ともすると脂肪太りを伴うほか、  ガンの予兆である場合もある。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■顧客の不満はどこにあるか■~健全な成長をとげる可能性~

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 おはようございます。 未明の高知、 薄暗い高知の朝です。 まだ降ってませんが 今日は一日雨模様の様ですね。 月曜日、今週も一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 「自社の将来の事業は何か」 という問いの答えは 四点にかかっているとする。 ◎その四 これまでの製品やサービスでは、 顧客のどのような欲求を 十分に満たせずにいるだろうか。 クレイムズは、 これは、すべての企業が向き合うべき 重要な問いであるとし、 ドラッカーは、 この問いへの正しい答えを導き出した企業は、 健全な成長をとげる可能性が高いとする。 さらに、 逆にうまく答えを見つけられなければ、 社外の要因や環境の荒波にもまれるだろうと続ける。 そしてドラッカーは、 次のとおり指摘する。 「経済全体や業界の景気の影響を  もろに受けるのだ。  好景気の波にただ乗っただけで  満足している企業は、  いずれ景気後退とともに苦境に陥るだろう。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■価値という概念の刷新■~古くからの欲求を消し去る~

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 おはようございます。 夜明け間近の高知の空を 雲が埋め尽くしていますが、 段々空も晴れて、 20度近くになる時間もありそうです。 今日は龍馬マラソンが開かれますが、 暑さ対策が必要になりそうですね。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 経営陣は 「自社の将来の事業は何か」を 自問しなくてはいけない、 とした。 そしてクレイムズは、 この問いの答えは 四点にかかっているとする。 ◎その三 どのようなイノベーションが起きると、 顧客の欲求を変化させ、 新しい欲求を生み、 古くからの欲求を消し去るだろうか。 「かつてない方法で欲求を満たし、  価値という概念を刷新し、  より大きな満足を顧客に届けるのは、  どのようなイノベーションか。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■顧客中心の視点■~ライバル企業の動き~

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 おはようございます。 未明の高知、 今日は晴れています。 東の空がピンク色に染まり始めました。 今日は風もさほど吹かないようで、 絶好の行楽日和になりそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 経営陣は 「自社の将来の事業は何か」を 自問しなくてはいけない、 とした。 そしてクレイムズは、 この問いの答えは 四点にかかっているとする。 ◎その二 経済発展、流行や好みの変化、 ライバル企業の動きなどにより、 市場はどう変わるだろうか。 ちなみに、 ライバル企業に関してドラッカーは、 どこの企業が自社のライバルかは 顧客の視点から判断すべきだ、 と念を押している。 「自社中心ではなく、  顧客中心の視点が必要だというのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■潜在力とトレンド■~市場規模の予測~

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 おはようございます。 未明の高知、 今日は晴れています。 昨日ほどじゃないですが、 エアコンの要らない暖かさです。 今日は風が強そうですが、 暖かな一日になりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 経営陣は 「自社の将来の事業は何か」を 自問しなくてはいけない、 とした。 そしてクレイムズは、 この問いの答えは 四点にかかっているとする。 ◎その一 市場はどれくらいの潜在力を秘め、 どのようなトレンドにあるか。 経営陣は、 「市場の構成やテクノロジーが 根本から変わることはない」 という前提のもと、 5年後、10年後の市場規模を 予測しておく必要がある。 「併せて、  将来の市場がどのような要因によって  形づくられるのか、  正確に見極める力が求められる。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■顧客だけが知っている■~自社の将来の事業は何か~

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 おはようございます。 未明の高知、 道路が濡れています。 これからまた降りそうですね。 今日は暖かな雨の一日になりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 イノベーションは、 事業のすべての段階や、 あらゆる事業形態にかかわってくるため、 企業組織においては、 マーケティングと同じくイノベーションもまた、 単独の業務と見なすわけにはいかない、 とした。 そして実際のところ、 顧客が何に価値を見出すかは 非常に難しい問題で、 答えを見つけられるのは 顧客だけであるとする。 さらに経営者やマネジャーは、 推測すらすべきではなく、 必ず体系的に答えを探り、 顧客にじかに尋ねるべきなのだ、 と続ける。 「ドラッカーはまた、  経営陣は「自社の将来の事業は何か」を  自問しなくてはいけない、  とも説いている。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■組織のDNAにイノベーション■~価格引き下げも成果~

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 おはようございます。 未明の高知は 満天に星が浮かぶ快晴です。 おまけに暖かです。 室内計で11度あります。 日中も暖かですが、 午後に向け下り坂で 夜には雨も降りそうです。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 企業は規模を拡大する 必要はないが、 絶えずよりよい方向へと 成長する必要がある、 とした。 そして、 価格の引き下げも イノベーションの成果だが、 たとえ価格が上がったとしても、 斬新でよりよい製品や サービスが実現すれば、 これもまた イノベーションの成果である と続ける。 さらに利便性の向上をテコに、 新たな欲求を生み出したり、 旧来製品の新しい用途を発見するのも、 イノベーションの一形態だろうとする。 クレイムズは、 ドラッカーは早い時期から、 組織のDNAにイノベーションを 組み込まなくてはいけないが、 これを特命事項として扱うのではなく 何人かの幹部を責任者に すえるべきだと考えていたとする。 「イノベーションは、  事業のすべての段階や、  あらゆる事業形態にかかわってくる。  このため企業組織においては、  マーケティングと同じくイノベーションもまた、  単独の業務と見なすわけにはいかない。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■進取の精神■~企業ならではの特徴~

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 おはようございます。 高知の早朝は晴れ。 東の空が赤く染まり始めています。 今は冷えてますが、 日中は気温上昇、 春の暖かさになりそうです。 連休明けの火曜日、 今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは『現代の経営』の中で、 企業の目的は顧客を生み出すことで、 どの企業もおおもとの役割は、 マーケティングとイノベーションの たったふたつにかぎられる、 とした。 そして、 これらの役割を果たすには 進取の精神が求められ、 製品やサービスを売るのは、 ほかの組織と異なる 企業ならではの特徴なのだと続ける。 したがって企業のふたつめの役割は イノベーションであり、 ただ製品やサービスを売るだけでは、 十分とはいえず、 よりよい、より経済性の高い製品やサービスを 提供しなくてはいけないのだとする。 「企業は規模を拡大する必要はないが、  絶えずよりよい方向へと成長する必要がある。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■マーケティングとイノベーション■~目的は顧客を生み出すこと~

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 おはようございます。 未明の高知、 星がまだ残ってます。 昨日は風が強く寒い一日でしたが、 今日はいくらかましの様です。 三連休最終日、 行楽日和ですね。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 経営幹部は、 自社の将来を切り開く責任を 引き受けなくてはいけない、 とした。 クレイムズは、 事業目的と顧客の重要性について ドラッカーが初めて主張を明らかにしたのは、 1950年代半ば、 『現代の経営』においてだったとする。 ドラッカーはその中で、 顧客こそが企業のよりどころであり、 企業が存続できるのは 顧客がいるからであるとし、 次のとおり続けている。 「企業の目的は顧客を生み出すことであるため、  どの企業もおおもとの役割はふたつ、  たったふたつにかぎられる。  マーケティングとイノベーションである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■とる必要のないリスク■~自社の将来を切り開く責任~

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 おはようございます。 高知の朝は快晴です。 日中も晴れ、 外歩きには良さそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 新たな挑戦をするという リスクを避けたせいで、 予想外の危機を抱え込むという、 より大きなリスクをとってしまうのだ、 とした。 そして、 このようなリスクは、 どれほど巨大で資金力のある企業にとっても 大きすぎる一方、 ノミのように小さな企業ですら あえてとる必要はない、 と続ける さらにドラッカーは、経営幹部は、 自社の将来を切り開く責任を 引き受けなくてはいけないとし 次のとおり指摘する。 「これは企業活動の総仕上げともいえ、  これが実行できるかどうかが、  たんなる優良企業と偉大な企業、  平凡な企業幹部と事業の構築者とをわけるのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■一日として同じ日はない■~新たな挑戦というリスク~

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 おはようございます。 高知の早朝は薄曇りですが、 東に浮かぶ雲はピンクに染まっています。 今日も一日晴れ、 散歩日和です。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 あえて過去と決別することが ドラッカーの考える イノベーションの前提だったとした。 そして、 ドラッカーは、 マネジャーたちの多くは 日々の業務に忙殺されている と考えていたと続ける。 ドラッカーは、 時は絶えず流れ、 一日として同じ日はなく、 将来を切り開く努力を怠ったなら、 どれほど強大な企業といえども 危機に陥り卓越性や 市場リーダーとしての地位を失い、 あとには巨大な間接部門だけが残るとする。 「新たな挑戦をするというリスクを避けたせいで、  予想外の危機を抱え込むという、  より大きなリスクをとってしまうのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■あえて過去と決別すること■~ほんもののイノベーション~

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 おはようございます。 未明の高知、 東の空がピンク色に染まり始めました。 気持ちよく晴れた一日になりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーの内面に迫ろうとするなら、 イノベーションをめぐる 氏の貢献を理解しないことには、 目的を果たせないはずだとした。 そしてドラッカーの業績の多くは、 経営者やマネジャーを対象に、 物事をありのままに見つめ、 それらはどうあるべきか、 どう変えられるかを考える 手助けをするものだった、 と続ける。 ドラッカーの考えでは、 あえて過去と決別することが イノベーションの前提だった。 「というのは、  既存の製品を「惜しい」と思えるうちに  製造中止にしないかぎり、  ほんもののイノベーションは実現できないのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■自己満足と偏狭な発想■~イノベーションの敵~

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 おはようございます。 高知の朝は今日も晴れ、 少し寒そうですが外歩きには良い気候です。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 企業が危機を避けて強さを保つ上では、 イノベーションがカギを握ると ドラッカーは考えていたとした。 そしてドラッカーは、 イノベーションの敵は、 自己満足と偏狭な発想だとも 見なしていたと続ける。 この点は、 『イノベーションと企業家精神』以後の すべての著書にも明快に記されている。 クレイムズは、 この章ではまた、経営の実務家であるアンディ・グローブと、 著名な大学教授にしてコンサルタントでもある クレイトン・クリステンセンのふたりを取り上げて、 両氏が、1950年代にドラッカーが 築き上げた知識を土台にしながら、 それぞれの方法でイノベーション分野に 偉大な貢献をした様子を紹介したいとする。 「ドラッカーの内面に迫ろうとするなら、  イノベーションをめぐる氏の貢献を理解しないことには、  目的を果たせないはずだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■危機を避けて強さを保つため■~イノベーションがカギを握る~

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 おはようございます。 赤く染まり始めた東の空に 三日月が斜に浮かんでいます。 今日も晴れて寒い一日になりそうです。 水曜日、今日もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーのイノベーション論講座をきっかけに、 10ほどの事業が大きく花開いたとした。 それでもドラッカーは、 「まだ十分な自信が得られていない」 という理由から、 25年後まで本の執筆を先延ばしにした。 検証ができていなかったのだ。 クレイムズは、 この第15章が、 危機対応についての第14章の次にあるのは、 決して偶然ではないとする。 「ドラッカーは、  企業が危機を避けて強さを保つうえでは、  イノベーションがカギを握ると考えていた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■イノベーション論の講座■~大きく花開いた事業~

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 おはようございます。 未明の高知、 一つ二つほどの星が輝いています。 日中の天気は持ち直しそうですが、 気温は低そうです。 帰省していた娘たちが、 昨日東京に帰りました。 夕方の予約便は欠航の可能性があるため 苦労の末に午前便に変更し無事羽田着。 が、調布方面のシャトルバスが欠航で 新宿経由の京王電車に乗って帰りついた様です。 幼児二人を連れていると大変だろうな。 ともあれ無事に帰宅して何より。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 イノベーションについの本を執筆するには、 理解や実践のための時間が 必要だったとした。 クレイムズは、 このほかにもいくつかの背景を ドラッカーは説明してくれた と続ける。 1958年に、 初めてイノベーション論について講義したところ、 その講座がきっかけで 10ほどの事業が 大きく花開いたという。 そしてなかでも最も有名なのは、 59年設立の投資銀行 ドナルドソン・ラフキン&ジェンレット であるとする。 「教え子のなかには、  苦境に陥っていた『サタデー・イブニング・ポスト』の  購読者獲得担当マネジャーもおり、  その人物はのちに  『サイコロジー・トゥデー』を発刊したという。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■コンサルティングが「研究室」■~組織はそれぞれの特徴を持つ~

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 おはようございます。 朝からしっかりと雨が降ってます。 夕方までは続きそうです。 寒い一日になりそうです、 暖かくしてお過ごし下さい。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 『イノベーションと企業家精神』が 世に出る以前にもドラッカーは、 本の書き手、コンサルタント、 大学教授として、 30年にわたり イノベーションというテーマを 追いかけていたとした。 しかしご本人の弁によると、 イノベーションにテーマを絞った 説得力溢れる本を書くまでには、 長い準備期間を要したという。 コンサルティング経験が 「研究室」の役割を果たしたが、 厄介なことに、 プロジェクトはどれも まったく内容が異なっていた。 組織にはそれぞれの特徴があったため あらゆる組織にあてはまる結論を 引き出すのは難しかった。 ドラッカーは次のとおり語った。 「イノベーションについの本を執筆するには、  理解や実践のための時間が必要だったのです」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■『イノベーションと企業家精神』■~体系的に取り上げ最初の本~

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 おはようございます。 手結山の朝は雨降りです。 太平洋にどんよりと暗い雲がびっしりとかぶさってます。 東京から娘が孫を二人連れて帰省したので、 広めの部屋が使える”海辺の果樹園”に一泊。 のんびり楽しく過ごしました。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 将来にわたって自社を存続させたいなら、 将来を切り開くための分野に 優秀な人材を充てるべきだが、 貴重な資源を配分するにあたって、 とほうもない考え違いをしてしまうのだ、 とした。 クレイムズは、 ピーター・ドラッカーは、 マネジメント分野の論客のなかでもいち早く、 イノベーションが 経営上大きな役割を果たすことを 指摘したと続ける。 そして、 1985年刊行の 『イノベーションと企業家精神』 (Innovation and Entrepreneurship) の序文でドラッカーはイノベーションに触れ、 ビジネス分野の書き手が イノベーションと企業家精神に関心を向けたのは、 1980年代に入ってからだ、 と述べていおり、 自著については、 「このテーマ全体を体系的に取り上げ最初の本」 だと説明しているとする。 「この本が世に出る以前にもドラッカーは、  本の書き手、コンサルタント、  大学教授として、  30年にわたりイノベーションというテーマを  追いかけていた。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■第15章 イノベーションについて■~とほうもない考え違い~

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 おはようございます。 高知の朝、 南の空に黒い雲が浮かんでいますが、 真上は青空です。 日中は晴れそうですが、 夜には雨が降りそうです。 お気を付け下さい。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 今日から「第15章 イノベーションについて」。 ドラッカーは、 企業は古いもの、 時代遅れになったもの、 生産性の衰えたものと 決別しようとしない、 とする。 そして、 むしろそれらにしがみつき、 資金を投入しつづけ、 さらに悪いことに、 それら時代遅れの分野を 何とか守ろうとして、 最も有能な人材を投入するのだ、 と続ける。 「将来にわたって自社を存続させたいなら、  将来を切り開くための分野に  優秀な人材を充てるべきなのに、  きわめて貴重な資源を配分するにあたって、  とほうもない考え違いをしてしまうのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第15章 イノベーションについて)

■逃してはならないチャンス■~バランスのとれた判断~

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 おはようございます。 未明の高知、 霧のような小雨が降っているようです。 寒さはあまり感じませんが、 日中は晴れても寒くなりそうです。 暖かくしてお過ごし下さい。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーが強く訴えたように、 最強のリーダーは 有能な人材を恐れず、 むしろそのような人材に 勇気を与えるとする。 そして卓越したリーダーはまた、 バランスのとれた判断を くだすことができると続ける。 彼らはリスクをとる場合もあるが、 社運を賭けるようなバクチはしないが、 例外もあるとする。 「ドラッカーが美術館の例を引いて説明したように、  『決して逃してはならないチャンス』は、  リスクを承知で追いかけるべきなのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)

■危機は必ず訪れる■~行動あるのみ~

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 おはようございます。 高知の朝、 南の空に流れるような雲が浮かんでます。 雨の心配はなさそうですね。 この雲も明日にかけて取れていきそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 一流の人材を、 彼らが最も貢献できそうな分野、 最大の事業チャンスに溢れる分野に 投入しているか、 それとも、 トラブル対応ばかりを任せ、 大切な人材をムダにしているだろうか とした。 クレイムズは、 リーダーがどれほど優れていても、 組織はいつかは 必ず危機に見舞われるので そのときこそ、リーダーが 腰をあげなくてはいけないとする。 往々にして、 職務概要書に書かれていない行動をとる必要も 生まれるだろうが、 危機に揺れる状況では、 メモや報告書に 目をとおしているゆとりはなく、 行動あるのみなのだ。 クレイムズは、 そこで必要になるのがつぎの4点だとする。 「①自分を律してまわりの意見に耳を傾ける力、  ②頻繁なコミュニケーションをとおして、  自分の考えをまわりに理解してもらおうとする意欲、  ③逃げ道をつくらずに責任を引き受けようとする心がけ、  ④自分の目標よりも組織の目標を重視する姿勢である。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第14章 リーダーにとって何より重要な仕事)