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11月, 2024の投稿を表示しています

■不況期こそ好機(1)■~目的が顧客でなくなる~

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 おはようございます。 未明の高知は曇ってます。 星も月も見えないです。 でも日中は晴れそうですね。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『未来企業』から ドラッカーは、 技術が変化していることは、 誰もが知っており、 市場がグローバルになったことや、 労働力や人口の構造が 変化していることも知っているが、 流通チャネルが変化していることについては まだ認識が甘いとする。 上田さんは、 あらゆる組織が、 世のため人のために存在し、 すべて組織は、 世の中や人が必要とするもを生み出し、 届けるのだと続ける。 だからドラッカーは、 組織としての企業の目的は 顧客の創造だというのだ。 実は、この当然のことが 当然でなくなるのが好況期であり、 バブル期であり、 あえて世のため人のためを考えずとも、 流れに乗ることによって 事業が成り立つのだとする。 「だから不祥事も起こる。  世のため人のためでもない  ビジネスモデルまで生まれる。  目的が顧客でなくなり  利益になってしまう。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■多様な価値観をいかに活かすか(2)■~マネジメントの存在しない国~

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 おはようございます。 未明の高知は今日も晴れ、 沢山の星が輝いています。 日ごとに朝の気温が下がってきましたが、 日中は晴れて暖かくなりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から 上田さんは、 マネジメントは、 共通の目的のために個人、コミュニティ、 社会の価値観、伝統を活かすものであり、 マネジメントがそれらを機能させない限り、 社会の発展は起こりえないとした。 そして、 ドラッカーは途上国などは存在せず、 存在するのは、 いまだマネジメントの存在しない国である、 と続ける。 さらに、先進国では、 重要な課題はすべて マネジメントされた機関において 遂行されており、 企業はそれらのものの 代表格であるにすぎないとする。 ドラッカーは、次のとおり説く。 「われわれは、  これまで企業のマネジメントについて行ってきたことを、  政府をはじめ他のあらゆる組織について  行わなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■多様な価値観をいかに活かすか(1)■~マネジメントとは文化である。~

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 おはようございます。 未明の高知は晴れています。 東西に帯状の雲がかかり、 そのど真ん中にお月さんが 朧気に輝いています。 今日も晴れそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『すでに起こった未来』から ドラッカーは、 マネジメントとは文化であり、 価値観と信条の体系であるが、 それは、それぞれの社会が、 自らの価値観と信条を 活かすための手段であるとする。 上田さんは、 マネジメントは、 急速に世界的なものとなりつつある近代文明と、 多様な伝統、価値観、信条、遺産からなる それぞれの文化とのかけ橋であるとする。 そして、マネジメントこそ、 文化の多様性を人類共通の目的に 奉仕させるものであると続ける。 「マネジメントは、  共通の目的のために個人、コミュニティ、  社会の価値観、伝統を活かすものである。  マネジメントがそれらを機能させない限り、  社会の発展は起こりえない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■マネジメントに必要な資質は一つ(3)■~才能ではなく真摯さである。~

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 おはようございます。 未明の高知、 今日もお月さんが天頂に浮かんでます。 晴れの一日になりそうです。 水曜日、今日もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から 上田さんは、 マネジメントには行うべき 五つの仕事あるとした。 そしてこれら五つの仕事はさらに細分化して、 その一つひとつについて学ぶことができるが、 ドラッカーは、それらのスキルだけでは マネジメントの役割は果たせないとも言っている と続ける。 狭いところで糸を結べるだけでは 外科医になれないのと同じである。 そもそもマネジメントとは人と働くことであるため、 あとからでは学ぶことのできない ある一つのものが必要となる。 ドラッカーは、次のとおり説く。 「マネジメントにできなければならないことは、  学ぶことができる。  しかし、学ぶことのできない資質、  後天的に獲得することのできない資質、  初めから身につけていなければならない資質が一つある。  才能ではない。  真摯さである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■マネジメントに必要な資質は一つ(2)■~マネジメントが行うべき五つの仕事~

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 おはようございます。 未明の高知は晴れています。 天頂の昨日と同じ場所に お月さんが微笑んでいます。 今日も晴れ、日陰は寒い位になりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 マネジメントには二つの仕事があるとし、 この二つのためにマネジメントが行うべき 五つの仕事があるとし、 その第一が目標を設定することであるとした。 そして第二に、 組織することであり、 仕事を分析し、組織構造にまとめ、 そのそれぞれについて マネジメントを行う者を選ぶことだと続ける。 第三に、チームをつくることであり、 これは人事を行い、上、下、横との コミュニケーションを図ることとする。 「第四に、評価することである。  そのための尺度を定める。  それを上、下、横に知らせる。  第五に、人材を育成することである。  その中には自分も含める。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■マネジメントに必要な資質は一つ(1)■~マネジメントの二つの仕事~

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 おはようございます。 未明の高知、 鱗雲の合間にお月さんが輝いてます。 今日は一日晴れ、 晴れても20度には届かない様ですね。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 マネジメントには二つの仕事があるとし、 第一に、部分の和よりも大きな全体、 すなわち投入した資源の総和よりも 大きなものを生み出す総体を 創造することであるとする。 そして第二に、 自らのあらゆる決定と行動において、 すぐに必要とされるものと 遠い将来に必要とされるものとを バランスさせることであると続ける。 上田さんは、 前者においては、 ちょうどオーケストラの指揮者のように、 多様な楽器を一つにまとめて、 音楽を創造することで、 後者においては、 石臼に鼻を突きつけつつ丘の上を見るという アクロバティックなことをすることだとする。 そして、 この二つのためにマネジメントが行うべき仕事は、 五つあると続ける。 「第一に、目標を設定することである。  目標を持つべき領域を定め、  そのそれぞれについて到達地点を決める。  そのために行うべきことを決める。  目標がなければ何をしたらよいかもわからない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 3 マネジメントの勘所をはずさない)

■重要な情報を握っているのは(2)■~最も重要な情報は顧客ではない~

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 おはようございます。 暗い高知の朝です。 雲が多いですがこれから段々と 晴れてくる模様です。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から 上田さんは、 産業の変化を調べるならば、 そのほとんどが既存の   市場、製品、技術の外で 起こっているとした。 そして、たとえばデパートは、 女性の社会進出の急速な進行を見過ごしたと続ける。 昼働く女性たちは、 デパートで買い物が できなかったので、 当然デパートは彼女たちについての 情報を持たなかった。 ところが1980年代も終わり近く、 このノンカスタマーが流行や買い物の形態を 左右する存在になったが手遅れだった。 こうしてデパートは、 ますます数の少なくなる自らの顧客についてのみ、 ますます多くの情報を手にすることとなった。 ドラッカーは次のとおり説く。 「あらゆる組織にとって、  最も重要な情報は、  顧客ではなくノンカスタマーについてのものである。  変化が起こるのはノンカスタマーの世界においてである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■重要な情報を握っているのは(1)■~「ノンカスタマー(非顧客)」とは~

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 おはようございます。 曇り空の高知の朝です。 道路は濡れてますが、 雨は降ってません。 今日は降ったり曇ったりの 一日となりそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『ネクスト・ソサエティ』から ドラッカーは、 われわれは外の世界を知らないとし、 たとえ業界リーダーの地位を占めても、 同種の財やサービスを購入している人たちの 過半は自社の顧客ではないとする。 そして、ドラッカーは、 顧客であっておかしくないにもかかわらず、 顧客になっていない人たちを 「ノンカスタマー(非顧客)」と呼ぶ。 上田さんは、 彼らこそ来るべき変化を 知らせてくれる 貴重な情報源であるとする。 「産業の変化を調べるならば、  そのほとんどが既存の    市場、製品、技術の外で起こっている。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■顧客が誰かを知るために(2)■~答えを憶測してはならない。~

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 おはようございます。 未明の高知は曇って道路は濡れてます。 今は雨は止んでいるようですが、 これから降ったり止んだりを繰り返しそうです。 今日は龍馬が生まれ没したと言われる日、 高知の街のあちこちで龍馬イベントが行われています。 高知ではもはや文化ですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から ドラッカーは、 価格が重要な要素でない製品はないが、 第一に、価値としての価格が 単純な概念ではないとした。 例えば、 下取りを伴って販売される自動車市場では、 価格は新車と一次中古車、 二次中古車、 三次中古車の間で変動する 価格差の総体であると続ける。 第二に、価格は価値の一部にすぎず、 価値には耐久性、 故障率、信用度、純正度など 製品の質にかかわる あらゆる種類の要素がある。 第三に、サービスをはじめとする 顧客側の価値観があり、 人は電化製品を買うとき、 アフターサービスを重視する。 ドラッカーは、次のとおり説く。 「顧客が価値ありと考えるものは  あまりに複雑であって、  彼らだけが答えられることである。  憶測してはならない。  顧客のもとへ行って答えを求める作業を  体系的に行わなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■顧客が誰かを知るために(1)■~価値としての価格~

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 おはようございます。 未明の高知、 星も月も見えませんが晴れてるようです。 日中も晴れそうですが、 夜遅くから明日未明まで一雨ありそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から ドラッカーは、 事業は何かを知る第一歩が、 顧客は誰かを考えることであり、 次に、顧客はどこにいるか、 顧客はいかに買うか、 顧客にいかに到達するかを 考えることであるとする。 上田さんは、 さらに考えるべきは、 顧客は何を重視するかであるが、 これまでの経済理論は、 ほかにはないとばかりに "価格である"と一語をもって答えるとする。 しかしドラッカーはこの答えを間違いとする。 「価格が重要な要素でない製品はない。  しかし、第一に、価値としての価格が    単純な概念ではない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■正しい答えのありかを知っているか(2)■~腰を低くして聞く~

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 おはようございます。 未明の高知、 西の空に沢山の星が浮かんでます。 今日も一日晴れ、 日向は暑い位ですよ。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』から 上田さんは、 いかに使命感に燃えても、 自らの強みを知らなければ、 リーダーの地位を得ることはできないとした。 そしてそこで自社の強みを知るための 手立てが必要となるが、 そのための公式がないとするならば、 自らを観察すると共に聞くしかないと続ける。 比較の対象は他社とは限らず、 自社の成功と失敗を比較し、 その違いの原因を考え、 さらには、自社を最もよく知る者に、 腰を低くして聞かなければならないとする。 ドラッカーは次のとおり説く。 「上得意の顧客に対し、  自社は他社にできない  どのような仕事をしているかを  聞かなければならない。  顧客が常に答えを知っているわけではない。  しかし、どこに正しい答えを見つけたらよいかは  明らかにしてくれる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■正しい答えのありかを知っているか(1)■~自社のことはわからない~

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 おはようございます。 未明の高知、 真っ暗です。 今日も晴れ、 気持ちの良い一日になりそうです。 火曜日、今日もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『創造する経営者』から ドラッカーは、 他社はうまくできなかったが、 自社はさしたる苦労なしに できたものは何かを 問わなければならないとする。 そして同時に、 他社はさしたる苦労なしにできたが、 自社はうまくできなかったものは何かを 問わなければならないと続ける。 上田さんは、 自社のことは自社ではわからないとし、 さらに続ける。 「特に強みはわからない。  いかに使命感に燃えても、  自らの強みを知らなければ、  リーダーの地位を得ることはできない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■理想のマーケティングとは(2)■~販売を不要にすること~

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 おはようございます。 未明の高知、 道路は濡れてますが、 星が浮かんでます。 今日は一日晴れ、 日向は暑い位ですよ。 月曜日、今週もよろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 消費者運動は マーケティングの 恥であると断じた。 上田さんは、 マーケティングは 基本中の基本の活動であるので、 販売部門を強化して そこにマーケティングを 任せるというわけにはいかないとし、 それは専門化すべき活動ではなく、 全事業にかかわる活動であるとする。 ドラッカーは次のとおり断言する。 「販売とマーケティングは逆である。  同じ意味でないことはもちろん、  補い合う部分さえない。  マーケティングの理想は、  販売を不要にすることである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■理想のマーケティングとは(1)■~企業の第一の機能~

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 おはようございます。 まぶしい陽が射し始めた高知の朝です。 これから雲が出始め、 夜には雨が降り始め未明まで続きそうです。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 企業の第一の機能としてのマーケティングが、 あまりに多くの企業で行われておらず、 言葉だけに終わっているとする。 そして、消費者運動がこのことを示しており、 消費者運動が企業に要求しているものが マーケティングであると続ける。 上田さんは、 ドラッカーは、マーケティングが 長い間説かれてきたにもかかわらず、 消費者運動が強力な 大衆運動として出てきたことは、 マーケティングが 実践されていないことの証であると言い、 消費者運動は マーケティングの恥であると断じたとする。 「消費者運動こそ、企業にとって機会である。  なぜなら、マーケティングを企業活動の中心に  置かざるをえなくさせるからである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■事業を決めるのはあなたではない(2)■~顧客が事業の土台~

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 おはようございます。 高知の朝は雲が多いですが晴れています。 これから雲も取れて、晴れそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から ドラッカーは、 事業が何かを決めるのは顧客であり、 社名や定款ではなく、 顧客が満足する欲求が 事業を決めるのだとした。 上田さんは、 企業が社会の機関である以上、 事業の目的は社会に 求めなければならないとする。 そして、 事業の目的として有効な定義はただ一つ、 顧客の創造であり、 顧客は、神や自然や経済的な力によって 創造されるのではなく、 企業家によって創造されるのだと続ける。 さらにドラッカーをマネジメントの父と位置づけたものが、 この洞察であり、 企業家の行為が欲求を有効需要に変えたとき、 初めて顧客が生まれ市場が生まれるとする。 「顧客が事業の土台であり、  事業の存在を支える。  顧客だけが需要を創出する。  社会が企業に資源を託しているのは、  顧客に財やサービスを供給させるためである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■事業を決めるのはあなたではない(1)■~顧客や市場の観点から事業を見る~

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 おはようございます。 未明の高知は快晴です。 昨日から暦上の冬入り、 らしい寒さを感じ始めました。 明日からは崩れそうですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『現代の経営』から ドラッカーは、 自らの事業は何かとの問いに答えるほど、 簡単でわかりきったことはないかに思われるが、 この問いに答えることは、 常にむずかしく、 思考と検討なくしてできることではないとする。 事業が何かを決めるのは顧客であり、 社名や定款ではなく、 顧客が満足する欲求が事業を決めるのだ。 「事業は何かとの問いに対する答えは、  事業の外部、  すなわち顧客や市場の観点から  事業を見ることによってのみ得られる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■「最も重要な五つの質問」とは(3)■~今日何をするかである~

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 おはようございます。 未明の高知、 雲が少し浮かんでますが星も出てます。 今日から冬、立冬らしく 朝のゴミ出しに 半パン半袖Tシャツでは 厳しくなりました。 今日も一日晴れて秋らしい一日になりそうです。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『経営者に贈る五つの質問』から 上田さんは、 まず考えるべきものはミッションであるとした。 そして、 ミッションがあれば、 顧客がいるはずであり、 その顧客を満足させるには、 顧客にとっての価値を 知らなければならないと続ける。 そのようにして初めて、 あげるべき成果も明らかになり、 さらには、計画を立てることも できるようになるのだ。 元全米ガールスカウト連盟CEOの フランセス・ヘッセルバインは、 いかなる組織であろうと、 ドラッカーの問いかける 五つの簡単な質問に答えられない限り、 顧客、組織、自らに対し、 知らずして害をなすことになる、 と端的にまとめている。 「五つの質問がもたらすものは、  行動のための計画である。  計画とは明日決定するものではない。  決定し行動することのできるのは、  常に今日である。  明日のための目標は必要である。  しかし問題は明日何をするかではない。  明日成果をあげるために、今日何をするかである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■「最も重要な五つの質問」とは(2)■~まず考えるべきものはミッション~

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 おはようございます。 未明の高知は満天に星が輝いています。 今日は一日晴れ、穏やかな秋日和になります。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『経営者に贈る五つの質問』から 上田さんは、 成果が現れるのは、 今日ではなく明日かもしれないが、 行動するのは、 明日ではなく今日以外に行動の日はないとする。 行動するにはミッションがなければならないので、 まず考えるべきものはミッションであり、 次に考えるべきものは何のための組織であり、 マネジメントか、である。 そして、 ここが欠落していたのでは、 いかに仕事ができても意味はないとする。 「むしろ、社会にとって危うい存在となり、  本人たちにとっても危ういものとなる。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■「最も重要な五つの質問」とは(1)■~五つの質問からなる経営ツール~

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 おはようございます。 高知の朝は今日も快晴です。 しばらく好天が続きそうですね。 連休明けの火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『経営者に贈る五つの質問』から ドラッカーは、 自著『経営者に贈る五つの質問』について、 われわれのミッションは何か、 われわれの顧客は誰か、 顧客にとっての価値は何か、 われわれにとっての成果は何か、 われわれの計画は何か、 という五つの質問からなる経営ツールである、 と記している。 上田さんは、 人と人がともに働くとき、 立派な仕事が行われるが、 そのためのものとして生まれたマネジメントは、 大企業で始まり、 中堅企業に使われたとする。 やがて中小企業に移植され、 政府機関でも使われ、 ついには大学や病院などの 大規模な非営利組織で 使われるにいたったと続ける。 そして、 こうして最後に取り残されたのが、 中小の非営利組織、 いわゆるNPOだったとする。 「『おカネのないわれわれのための  経営ツールを考えてほしい』との声に応じて、  ドラッカーが開発して成果をあげ、  今度は逆の経路をたどって、  中堅企業や大企業において使われるようになったものが、  この『あなたの組織にとっての最も重要な五つの質問』である。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■ミッションはなぜ必要か(2)■~単なる意図に終わる~

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 おはようございます。 未明の高知、 漆黒の夜空に満天に星が輝いています。 今日は一日晴れ、 でも気温は穏やかみたいですね。 休日の月曜日、良い一日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『非営利組織の経営』から ドラッカーが好きなミッションの例は、 通販会社シアーズのわれわれのミッションは、 農家のためにバイヤー役を務めることである、 というものだった。 そしてドラッカーが、 病院の救急治療室のミッションの検討に 手を貸した際、 答えは「患者を安心させること」だったが、 そのためには、 一分以内に診察しなければならなかったと続ける。 上田さんは、 それが救急治療室のミッションであり、 ミッションに続く行動であり、 患者を安心させる唯一の道だったとする。 ドラッカーは次のとおり説く。 「ミッションは、行動本位たるべきものである。  さもなければ単なる意図に終わる。  ミッションとは、  組織に働く者全員が自らの貢献を  知りうるようにするものでなければならない。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■ミッションはなぜ必要か(1)■~正しい行動をもたらすこと~

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 おはようございます。 高知の朝は快晴です。 このところ雨模様が続きましたが、 今日は一日晴れ、夏日になります。 日曜日、良い休日をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『非営利組織の経営』から ドラッカーは、 考えるべきは、 ミッションは何かであり、 ミッションの価値は、 正しい行動をもたらすことにあるとする。 上田さんは、 ドラッカーが好きなミッションの例は、 かつての通販会社シアーズのものだという。 それは、 われわれのミッションは、 農家のためにバイヤー役を務めることである、 というものである。 「このミッションの下では、  取るべき行動は明らかである。  農家が必要とする優れた製品を  安く安全確実に調達して提供すればよい。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■完璧な組織は存在するか(5)■~完全無欠な組織はない。~

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 おはようございます。 高知の朝、 雨は止んでます。 しかし台風崩れの低気圧が北上中、 九州中国ではすでに相当の雨が 降っているようです。 お気を付け下さい。 高知も夕方までは降りそうです。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 組織に欠陥があるときには、 6つの症状が現れるとする。 第六の症状は、組織改革である。 今日では、 あらゆる組織が自らの構造を気にして、 年中いじっているが、 これこそ間違った組織の 典型的な症状である。 ドラッカーは、 組織改革は手軽に行ってはならないとし、 さらに続ける。 「それはいわば手術である。  小さなものであっても危険を伴う。  安易な組織改革は退けなければならない。  もともと完全無欠な組織はない。  ある程度の摩擦、不調和、混乱は  覚悟しておくべきである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)

■完璧な組織は存在するか(4)■~調整役の増加~

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 おはようございます。 未明の高知、 曇り空で真っ暗です。 これから雨、一日降りそうです。 今日から11月、 来月はもう師走、早いですね。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ~『マネジメント』から ドラッカーは、 組織に欠陥があるときに 現れる6項目の症状を示す。 第四の症状は、会議の増加で、 理想的な組織とは、 会議なしで動く組織であるとした。 第五は、 調整役の増加で、 なぜ増えるかというと、 仕事が細分化され過ぎているからである。 「あるいは、  組織の基本単位が、  果たすべき貢献の種類ではなく、  職能の種類によって  機械的に配置されているからである。」 (『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 2 ミッションと顧客がすべて)