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■人間ではなく仕事のための配置■~結果は、凡庸な組織~

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おはようございます。 今朝もはいくらか青空が覗く川崎です。 風が強く、体感温度は低い一日になりそうです。 明日であの震災から4年、 未だ30万の人々が避難生活を余儀なくされ、 福島原発も修復どころではない。 多くの課題が見えてきている、 やがて高い確率で発生が予想される、 首都直下、南海トラフ地震への準備のためにも、 この現状から学ばなければならない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、強みだけを意味あるものとするよう 組織を構築しなければならないとした。 なぜこういった組織構築は難しいのか。 あのリンカーンでさえ、 三回も弱みをもとに人事を行った。 ドラッカーは、その主たる理由をつぎのとおり示す。 人事のプロセスにおいて、まづ仕事を中心に組織構造を作り、 その次にその仕事に配置する人間を探す。 つまり、組織構造が、人間の配置ではなく 仕事のための配置になっているからである。 「そうなると、もっとも不適格な人間、  すなわちもっとも変哲のない人間を探す  という誤った道をとりやすい。  結果は、凡庸な組織である。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  5章 人の強みを生かす)

■強みと共に弱みを持つ■~手だけを雇うことはできない。~

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おはようございます。 今朝も雲の多い、川崎。 まだ降ってないですが、今日は全国的に雨模様。 雨具は必携ですよ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、人は、強みと共に弱みを持つとした。 われわれは、そのような弱みを、 仕事や成果とは関係のない 個人的な欠点にしてしまえるよう 組織をつくらなければならない。 強みだけを意味あるものとするよう 組織を構築しなければならない。 個人事業主は、 いかに技術が優れていても、 コミュニケーション能力が劣っていては 重大な障害になる。 しかしそのような人も、 組織の中で仕事をしていれば、 外部とのコミュニケーションを行わなくてもすむ。 組織の持つ利点により、 強みだけを生かし、 弱みを意味のないものにできる。 「『手だけを雇うことはできない。手とともに人間がついてくる』という。  同じように、われわれはひとりでは、  強みだけをもつわけにはいかない。  強みとともに、弱みがついている。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  5章 人の強みを生かす)

■組織の利点とは■~弱みを中和し無害化する~

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おはようございます。 また雲が多い暗い空の 川崎の朝です。 福島第一原発で1年前から、 放射性物質が港まで漏れていた という事実を、東電が隠ぺいしていたことが 明らかになった。 この大きな事件について、 政府も経産省も東電を咎める姿勢がみられない。 当然、規制委員会も把握していないということで、 蚊帳の外であった。 隠ぺいの裏には、アンダーコントロールと言った 安倍さんの”世界公約”を裏切ることへの 圧力があったのか。 そんな中、九州川内原発の再稼働が承認される模様。 危ない。 福島の解決なく、稼働なし。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、人の卓越性は、一つの分野、 あるいはわずかの分野においてのみ 実現されるとした。 弱みをもとにして組織を組み立てることは、 組織本来の機能、組織の持つ利点に 背くこととなる。 ではその組織の利点とはなにか。 組織とは、  ”強みを成果に結びつけながら”、  ”弱みを中和し無害化する” ための道具である。 多くの強みをもつ人間は、 組織に属さず、 独立して働くことを望む。 しかしほとんどの者は、 一人で成果をあげられるほど 多様な強みを持ってはいない。 「弱みをもとにすることは、  組織本来の機能に背く。  組織とは、強みを成果に結びつけつつ、  弱みを中和し無害化するための道具である。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  5章 人の強みを生かす)

■真に厳しい上司■~成果を要求すること~

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おはようございます。 今朝も雲がびっしりの川崎の空です。 上村遼太君事件で、 加害者の少年たちの調べが進む中で、 益々その悲惨さが明らかになってくる。 人として育てられた者ができることではない。 週刊新潮が加害者たちの顔写真と実名を 掲載したが、 待つまでもなくネット上では多くが飛び回っていた。 18歳までは少年法の下保護されることの 妥当性が議論されている。 少年を社会全体で守り育てる、 という考えは正しいだろう。 しかし、少年はその社会に出る前に、 家庭、親に育まれていく。 その家庭、親の責任が強く問われなければならない。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 人間の特性から必然的にいえることは、 強みをもつ分野を探し、 それを仕事に適用させなければならない ということである。 人間のもっとも特殊な才能は、 一つの活動や成果のために すべてを投入できるということである。 人の卓越性は、一つの分野、 あるいはわずかの分野において 実現されるのみである。 この一つの分野に絞ること、 つまり強みに焦点を合わせることは、 成果を要求することに他ならない。 「何ができるか」を最初に問わなければ、 成果を求めることにはならない。 ”成果をあげることを初めから免除することになる。 致命的ではなくとも、破壊的である。” 当然、現実的とも言えない。 「真に厳しい上司とは、  つまるところ、それぞれの道で一流の人間をつくる人である。  彼らは、部下がよくできるはずのことから考え、  次に、その部下が本当にそれを行うことを要求する。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  5章 人の強みを生かす)

■人に成果をあげさせるために■~貢献を問う。~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝、 寒々しい空気ですね。 今朝、北海道で地震、また今は沖縄で発生。 小さい規模でも全国的に報道されるため、 頻繁に目にすることになっていることもあるが、 広域で発生していることは不気味だ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ここでドラッカーは、 人の強みを生かすことの 本当の意味を教えてくれる例として、 1860年代アメリカ南北戦争で南軍、敗軍の将、 リー将軍にまつわる話を示す。 あるとき、命令違反をした部下の将軍が、 リーの戦略を台なしにした。 これは初めてではなく、 ふだんは感情を抑えるリーが怒った。 その後、落ち着いたところで、 副官が「解任しますか」と聞いたところ、 「ばかなことをいうな。彼は仕事ができる」 といったという。 「人に成果をあげさせるためには、  『自分とうまくやっていけるか』を考えてはならない。  『どのような貢献ができるか』を問わなければならない。  『何かできないか』を考えてもならない。  『何を非常によくできるか』を考えなければならない。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  5章 人の強みを生かす)

■おのれよりも優れた者■~鉄鋼王アンドリュー・カーネギー~

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おはようございます。 今日も快晴、寒さが緩んだ川崎の朝です。 日中は風が強く、体感温度は下がりそうです。 服装にお気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、 できることではなく、できないことに気をとられ、 弱みを避けようとする者は弱い人間であるとする。 そういった者は、 強い人間に脅威を感じるのであろうが、 部下が強みをもち、 成果をあげることによって 上司が苦労させられることなどない。 アメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、 部下の強みを見出し、それを仕事に適用させた。 これこそが、カーネギーの最大の成果であった。 「アメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが  自らの墓碑銘に選んだ  『おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る』  との言葉ほど、大きな自慢はない。  まさに、これこそが、成果をあげるための処方である。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  5章 人の強みを生かす)

■強みをいかす人事■~山があるところには谷がある。~

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おはようございます。 昨日は寒い雨の一日、 今日は今降っている雨も、 段々と回復。 日中は雨具不要、 4月並の暖かさになりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、強みこそが機会であるとした。 そして人事においては、人の弱みを最小限に抑えるよりも、 人の強みを最大限に発揮させなければならないとする。 リンカーン大統領の例を示す。 グラント将軍は酒好きで、そのためのリスクを抱えていることを リンカーンは十分承知していた。 しかし、そのリスクについて忠告する部下に対して、 「銘柄が分かれば、ほかの将軍たちにも贈りなさい」といったという。 グラント将軍は、戦いで、常に勝利をもたらしてくれた。 酒好きという弱みではなく、戦い上手という強みに基づいて 将軍を選んだがゆえに、リンカーンの人事は成功したのだ。 「大きな強みをもつ人は、  ほとんど常に大きな弱みをもつ。  山があるところには谷がある。  しかも、あらゆる分野で強みをもつ人はいない。  人の知識、経験、能力の全領域からすれば、  偉大な天才も落第生である。  申し分のない人間などありえない。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part4 意思決定のための基礎知識  5章 人の強みを生かす)