■目的と手段の健全さ■~あらゆる行政組織は恒久たりえない~
公的機関が成果をあげる上で必要な”仕組み”の適用には、
公的機関を三種類に分けて考える必要があるとする。
種類3【行政組織】
政府機関をはじめとする行政組織のほとんどがこの種類に含まれる。
これらの組織が提供するものは、サービスではなく”統治”である。
社会の統治という性格上、これらの組織は個別ではなく、政府が直接
マネジメントしなければならない。
しかし、これらの組織は国民の税金によって賄われる、高コストの存在
である。
したがって、この組織とは独立した機関での監査が必要である。
そして、この組織の持つ目的の現実性、達成可能性、ニーズ適応性、
目標の正当性・優先順位、成果の公約・期待の合致性等が、現状にとって
有効な場合のみ、その継続を認めるという考え方が大事。
「あらゆる行政組織とあらゆる立法行為が恒久たりえないことを
前提としなければならない。
新しい活動、機関、計画は、期間をかぎり、その間の成果によって
目的と手段の健全さが証明された場合にのみ、延長を認めるように
しなければならない。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
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