■規制のない独占事業は、顧客を搾取する。■~世論の力に従わざるをえない~
公的機関が成果をあげる上で必要なものは、”仕組み”であり、
その適用には、公的機関を次の三種類に分けて考える必要がある。
種類1【自然的独占事業】
自然的独占事業とは、電力会社、ガス会社等の民間企業を指す。
これらの企業は、地域独占で、成果に関わりなく利用者からの支払いを受けている。
この様な自然的独占事業に必要なことは、組織構造を単純化することであり、
企業が行っていることをすべて意識的に体系的に行うことである。
しかしドラッカーは、民間企業であってもこのような自然的独占事業には、
国の規制が必要であるとする。
そうしないと、独占企業は、成果も効率もあげられず、ただ”顧客を搾取”
するだけとなる。
「規制のもとに置いた民間の自然的独占事業は、
無規制や国有のものに比べ、顧客の不満やニーズに敏感である。
規制機関を通じて表明される世論の力に従わざるをえないからである。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
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