■人を見抜く力■~何にでも答えられる準備~

 おはようございます。


明るい陽射しの川崎の朝です。


東京は今日から緊急事態宣言下に置かれる。

とは言っても、何が変わるのだろうかというのが、

街の声。

一方で、飲食店にとってはとどめの一撃との声。


政府は、

経済と命の両立、

安全と安心の確保と喧伝するが

中身がない。



月曜日、今週もよろしくお願いします。

----------------------


∬ちょこ


っと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

フリードバーグは

人を見抜く力を持っていた、

とする。



ある日のこと、

イングランド銀行副総裁の

紹介状を持って会社設立の

発起人が訪ねてきたが、

いくつかシティの

大手マーチャント・バンクが

契約にサインしており、

趣意書は完璧だったし、

その発起人の履歴も、

大手保険会社の財務担当役員という

立派なものだった。



二人の共同経営者モーゼル兄弟は、

大手金融機関のプロジェクトに

誘われるのは初めてだったので、

有頂天になったがフリードバーグは

「まやかし」だと言って話に乗らず、

モーゼル兄弟が商会を辞めると脅しても

譲らなかった。



案の定その三か月後、

その発起人は大手マーチャント・バンクからの

50万ポンドを手に姿を消してしまったので、

そのことをどうしてわかったのかと

皆が聞いたことに対して、

フリードバーグは次のとおり答えた。



「最初から見え見えだ。


 誰もわからなかったとは


 信じられないね。


 彼は、何にでも答えられるよう


 準備してあった。


 まともな者は、


 そのような準備はしてこないものだ。


 必要がないからね」





(Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

コメント

このブログの人気の投稿

■報復の天使のように■~力があるはずの分野~

■ゾフィー先生のまわりに輪■~生徒自身への関心~

■ハーケンクロイツを外した■~帽子をとっての一礼~