■小柄なきびきびした老人■~惨憺たるラモナ号~

 おはようございます。


朝から眩しい陽射しの朝です。


日中は30度超え、

熱中症に気を付けて下さい。


火曜日、今日も一日よろしくお願いします。

----------------------



∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

フリードバーグから、

ヘンリーおじさんを出迎えに

行ってほしいと頼まれた。



そして翌朝、

ヘンリーおじさんを乗せたラモナ号は、

横なぐりのみぞれの中を曳き船に引かれて

惨憺たる姿で入って来た。



船全体が氷で覆われ、

マストは失くなっていたが、

真っ先に降りて来たのが、

コートも着ていない小柄な

きびきびした老人だった。



ドラッカーは飛んで行き、

フリードバーグ商会から来た者で、

医者と部屋を用意してありますが、

ご機嫌はいかがでしょうかと名乗った。






「彼は、私を上から下まで眺めて言った。


 『12日間も船会社にただで食べさせてもらったんだ。


 具合が悪いわけないよ』。


 こう言ってすたすたと歩き出したのだった。」






(Ⅱヨーロッパ人々 10章 マーチャント・バンクの世界)

コメント

このブログの人気の投稿

■報復の天使のように■~力があるはずの分野~

■ゾフィー先生のまわりに輪■~生徒自身への関心~

■ハーケンクロイツを外した■~帽子をとっての一礼~