■企業倫理の原点を知る(3)■~知りながら害をなすな~
おはようございます。
高知の朝は薄曇りの空です。
昨晩は日向灘で発生した地震に驚かされました。
自宅はほとんど揺れなかったですが
南海トラフ地震がやはり気になります。
火曜日、今日も一日よろしくお願いします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
~『マネジメント』から
企業倫理に関わるテーマとして、
地域社会において、
積極的かつ建設的な役割を果たす
というテーマが加えられたが、
ドラッカーは、
その種の活動を命じ圧力をかけることは、
組織の力の濫用であるとした。
そしてマネジメントにかかわる人間に
特有の倫理とは、
彼らが社会においてリーダー的な
地位にあることから生ずるもので、
リーダー的な地位にあるということは、
プロフェッショナルだということである、
と続ける。
そこで、プロに要求される倫理が、
古代ギリシャの哲人で医学者の
ヒポクラテスが教えた医師のための誓い、
「知りながら害をなすな」であるとする。
ドラッカーは、
医師、弁護士、組織のマネジメントの
いずれであろうと、
顧客に対し、必ずよい結果をもたらすと
保障することはできず、
最善を尽くすことしかできないが、
知りながら害をなすことはないとの約束は
しなければならないとし、
さらに続ける。
「顧客となる者は、
プロたるものは、
知りながら害をなすことはないと
信じられなければならない。
これを信じられなければ何も信じられない。」
「だが、ドラッカーは、
その種の活動は強制されるべきものではないという。
その種の活動を命じ圧力をかけることは、
組織の力の濫用である。」
(『ドラッカー時代を超える言葉』Ⅲ組織を動かす 6公益をもって自らの利益となす)
コメント