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■ 働きがいのための3条件 ■~独創性ではなく生産性~

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組織に働く人たちに、責任を持たせるべき仕事は”やりがいのある仕事” でなければならないとした。 そして、”やりがいのある仕事”にするためには ①生産的な仕事、②フィードバック情報、③継続学習の 3っつの条件が不可欠とする。 「①生産的な仕事」とはなにか。 働く人が成果を出せるために、 ”仕事を分析し、必要な活動を組み立て”、 そして”その活動が有効になるような管理の仕組みを作る” とともに、”そのために必要な道具や情報を明確にした”仕事を指す。 つまり、働く人が力を発揮しやすい”仕事”を作ってこそ 責任を持たせることができるんですね。 「仕事を分析せず、プロセスを総合せず、管理手段と基準を検討せず、 道具や情報を設計せずに、仕事に責任を持たせようとしても無駄である。 このことは、独創性のスローガンには反する。 人は束縛から解放されれば、専門家よりも優れた生産的な答えを出すとの考えは昔からある。 18世紀のルソーの前からある。だが、その正しさを支持する証拠はない。 独創性といえども、基礎的な道具があって初めて力を発揮する。 われわれの知るかぎり、正しい仕事の構成は直観的に知りうる代物ではない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 【マネジメントセミナーシリーズ】 ≪経営にマネジメントを!!『基礎から学ぶ戦略的PMO』≫ http://www.llc-intact.jp/pmosem.html ≪ピンチの中にチャンスを作る!!『中小企業緊急雇用安定助成金を利用した教育訓練』≫ http://www.llc-intact.jp/tyuusyoukigyou.html ≪【なぜ“マーケティング”を学ぶのか】「コトラーのマケーティング・マネジメント」セミナー開催!!≫ http://www.llc-intact.jp/marketing.html ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www.llc-intact.jp/mamadora.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp 私のランクは? Amazon.co.jp ウィジェット

■ やりがいのある仕事 ■~ソースがまずければ、最高の肉も台なし~

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組織に働く人たちに対するマネジメントは、「責任」が重要であるとした。 なについての責任なのか。 ドラッカーは、”働くこと”と”仕事”は異なるとし、さらに働くことには 経済的、心理的、生理的、社会的、政治的の側面があるとした。 それらの側面を満足させることは大切だが、”仕事”そのものがまず重要で、 責任はその”仕事”に焦点を当てなければならないとする。 そして、責任を持たせるべき仕事は”やりがいのある仕事” でなければならないとする。 「仕事がすべてではないが、仕事がまず第一である。 たしかに働くことの他の側面が不満足であれば、 もっとも働きがいのある仕事さえ台なしになる。 ソースがまずければ、最高の肉も台なしになる。 だが、そもそも仕事そのものにやりがいがなければ、 どうにもならない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 【マネジメントセミナーシリーズ】 ≪経営にマネジメントを!!『基礎から学ぶ戦略的PMO』≫ http://www.llc-intact.jp/pmosem.html ≪ピンチの中にチャンスを作る!!『中小企業緊急雇用安定助成金を利用した教育訓練』≫ http://www.llc-intact.jp/tyuusyoukigyou.html ≪【なぜ“マーケティング”を学ぶのか】「コトラーのマケーティング・マネジメント」セミナー開催!!≫ http://www.llc-intact.jp/marketing.html ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www.llc-intact.jp/mamadora.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp 私のランクは? Amazon.co.jp ウィジェット

■ マネジメントの基盤はリスペクト ■~「責任」の組織化~

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組織に働く人たちに対するマネジメントは、物質的支配や心理的支配によることは誤りとした。 ドラッカーは、マネジメントの基盤はアメやムチではなく、人としてのリスペクトであると断言する。 では、何が有効な方法か。 具体的な例として、戦後復興期以降の日本企業や、ドイツのカール・ツァイス、 全盛期のIBMなどの成功事例をあげた上で、次のとおり「責任」の重要性を説く。 「家族的マネジメント、参加型マネジメントなどの自称万能薬を含め、 これまでの理論のほとんどは、「権限」の組織化に焦点を合わせてきた。 これに対して、日本企業、ツァイスのアッペ、IBMのワトソンは、 働くことのマネジメントの基礎として「責任」の組織化を行った。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 【マネジメントセミナーシリーズ】 ≪経営にマネジメントを!!『基礎から学ぶ戦略的PMO』≫ http://www.llc-intact.jp/pmosem.html ≪ピンチの中にチャンスを作る!!『中小企業緊急雇用安定助成金を利用した教育訓練』≫ http://www.llc-intact.jp/tyuusyoukigyou.html ≪【なぜ“マーケティング”を学ぶのか】「コトラーのマケーティング・マネジメント」セミナー開催!!≫ http://www.llc-intact.jp/marketing.html ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www.llc-intact.jp/mamadora.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp 私のランクは? Amazon.co.jp ウィジェット

■ 物質的支配と心理的支配 ■~全知全能のマネジメント?~

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労働と、その労働を有効にするためのマネジメントに関して、ドラッカーは、マグレガーのX理論とY理論をとりあげている。 X理論は飢えの恐怖や物質的なものに支配され、Y理論は疎外の恐れや安定への希求などの心理的なものに支配されなければならないとする。 アメとムチによるX理論の支配に対して、Y理論は心理学的支配、言い換えると心理学的X理論である。 そしてそれは、心理学の濫用であり、知識の自殺であり、嫌悪すべき支配形態であると指摘する。 さらに、心理学的マネジメントは、あらゆる人を熟知し、あらゆる心理学的手法に精通し、部下全員に共感し、あらゆる人の性格的構造、心理的欲求、心理的問題を理解しなければならない。 言い換えると、マネジメントは全知全能でなければない。 続けて、心理的支配について次のとおり厳しく批評する。 「心理的支配は、根本において人をばかにしている。 伝統的なX理論以上に人をばかにする。 心理的支配は、人を怠惰で仕事を嫌う存在とは仮定しないが、 マネジメントだけが健康で、他の者はすべて病気であると仮定する。 マネジメントだけが強く、他の者はすべて弱いとする。 マネジメントだけが知識を持っており、他の者はすべて無知であるとする。 マネジメントだけが正しく、他の者はすべてばかであるとする。 まさに傲慢で、ばかげた仮定である。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 【マネジメントセミナーシリーズ】 ≪経営にマネジメントを!!『基礎から学ぶ戦略的PMO』≫ http://www.llc-intact.jp/pmosem.html ≪ピンチの中にチャンスを作る!!『中小企業緊急雇用安定助成金を利用した教育訓練』≫ http://www.llc-intact.jp/tyuusyoukigyou.html ≪【なぜ“マーケティング”を学ぶのか】「コトラーのマケーティング・マネジメント」セミナー開催!!≫ http://www.llc-intact.jp/marketing.html ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www.llc-intact.jp/mamadora.html ≪LLc.Intact≫ http://

ママは家庭のマネジャー

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【家庭という組織と顧客】 組織としての家庭での主婦の役目は、マネジャーと組織内部のサービス部門という2つの役割になります。 家庭という組織にとっての顧客は夫の勤務先と子供の通学する学校です。 また、家事は家族に対するサービス部門としての機能と見ることができます。 家族はサービス部門つまり、主婦にとっての顧客になります。 【企業の目的と活動】 企業の目的は顧客の創造、つまり顧客満足を作り上げることで、そのために行う活動はマーケテイングとイノベーションそして生産性向上です。 そして利益の目的は、組織の維持、労働環境の保全、成果の評価、社会貢献の原資です。 【利益と家計】 家庭における利益の目的は、家族全員の衣食住や健康管理、子供の教育、 将来への貯蓄、税金や保険等々の原資に当たります。 主婦は夫が勤務先から支給される給料で家事を行います。 制約ある収入の中で、これらの家事を行うためには、無駄を省き、その配分を計画し管理していく必要があります。 生産性の向上に当たります。 【将来計画】 無駄を省きながら主婦は、家計簿を付け、今日の献立を考え、将来の貯蓄を考え、子供たちの教育やマイホーム購入、家族旅行、生命保険、自家用車購入など短・中・長期について計画します。 企業でいうところの経営計画や事業計画に当たるでしょう。 さらに、家族の中からオリンピック選手を出すとか、将来家族で民宿を開くとか海外に移住するとかいった目標をもつこともあるでしょう。 企業でのビジョンに当たります。 【家事の実行】 これらの計画を実行するに当たっては様々な問題にぶつかります。 夕飯のおかずにハンバーグを食べたいけどス―パでは魚が安い、熱が出て朝食の準備ができない、子供がテストで落第点をとったというものから、学費の高い有名私立に入れるか、マイホームは一戸建てにするかマンションにするか等の大きな問題まであります。 その際には、課題を設定し実行策を意思決定する必要があります。 企業の意思決定と同様で、問題があれば方向修正し、問題なければうまくいくように家族を叱咤激励したりする必要もあります。 【マーケティング】 家庭外については、夫の勤める会社の持つ夫への期待や子供の学習に対する学校の評価や思い等を知り、より充実した勤務や勉強ができるようにするこ

■ 人と労働のマネジメント ■~世界は、大人だけで成りたっていない~

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人の働きと仕事について、その違いと意義について触れてきたが、 次に、その労働と、その労働を有効にするためのマネジメントについて触れている。 マグレガーのX理論とY理論をとりあげている。 X理論は、人を未熟で、怠惰で仕事を嫌い、強制しなければならず、自ら責任を負うことができない存在とし、 一方のY理論は、人は大人であることを求め、仕事を通じて自己実現と責任を欲する存在としている。 ドラッカーは、X理論によるアメとムチのマネジメントはもはや有効ではないとしたうえで、 Y理論について、次のとおり冷やかに評価する。 「強い者さえ、命令と指揮を必要とする。 弱い者はなおのこと、責任という重荷に対して保護を必要とする。 世界は、大人だけから成っているのではない。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 【マネジメントセミナーシリーズ】 ≪経営にマネジメントを!!『基礎から学ぶ戦略的PMO』≫ http://www.llc-intact.jp/pmosem.html ≪ピンチの中にチャンスを作る!!『中小企業緊急雇用安定助成金を利用した教育訓練』≫ http://www.llc-intact.jp/tyuusyoukigyou.html ≪【なぜ“マーケティング”を学ぶのか】「コトラーのマケーティング・マネジメント」セミナー開催!!≫ http://www.llc-intact.jp/marketing.html ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www.llc-intact.jp/mamadora.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp 私のランクは? Amazon.co.jp ウィジェット

■ 成果を中心に考える ■~インプットではなくアウトプット~

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ドラッカーは、自己実現の第一歩は、仕事を生産的なものにすることにあるとした。 そして、そのためのは、”仕事から生み出す成果”(アウトプット)を中心に 考えなければならないとする。 技術や知識は仕事の道具(インプット)にすぎない、ここから生産性を考えてはならない。 いかなる道具を、いつ何のために使うかは、成果にとって なにが最適であるかから考えなければならない。 ドラッカーは、作業の組み立て、管理手段の設計、道具の仕様など 必要な作業を決めるのは成果であるとし、その例として、エジソンの活動をあげる。 「発明家エジソンは、体系的な方法によって、発明という仕事の生産性をあげた。 彼は常に、欲する製品を定義することから始めた。 次に発明のプロセスをいくつかに分解し、相互関係と順序を明らかにした。 プロセスのなかのキー・ポイントごとに管理手段を設定した。 そして基準を定めた。」 ~P.F.ドラッカー「マネジメント」 【マネジメントセミナーシリーズ】 ≪経営にマネジメントを!!『基礎から学ぶ戦略的PMO』≫ http://www.llc-intact.jp/pmosem.html ≪ピンチの中にチャンスを作る!!『中小企業緊急雇用安定助成金を利用した教育訓練』≫ http://www.llc-intact.jp/tyuusyoukigyou.html ≪【なぜ“マーケティング”を学ぶのか】「コトラーのマケーティング・マネジメント」セミナー開催!!≫ http://www.llc-intact.jp/marketing.html ≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫ http://www.llc-intact.jp/mamadora.html ≪LLc.Intact≫ http://www.llc-intact.jp 私のランクは? Amazon.co.jp ウィジェット