ママは家庭のマネジャー



【家庭という組織と顧客】
組織としての家庭での主婦の役目は、マネジャーと組織内部のサービス部門という2つの役割になります。
家庭という組織にとっての顧客は夫の勤務先と子供の通学する学校です。
また、家事は家族に対するサービス部門としての機能と見ることができます。
家族はサービス部門つまり、主婦にとっての顧客になります。

【企業の目的と活動】
企業の目的は顧客の創造、つまり顧客満足を作り上げることで、そのために行う活動はマーケテイングとイノベーションそして生産性向上です。
そして利益の目的は、組織の維持、労働環境の保全、成果の評価、社会貢献の原資です。

【利益と家計】
家庭における利益の目的は、家族全員の衣食住や健康管理、子供の教育、 将来への貯蓄、税金や保険等々の原資に当たります。
主婦は夫が勤務先から支給される給料で家事を行います。
制約ある収入の中で、これらの家事を行うためには、無駄を省き、その配分を計画し管理していく必要があります。
生産性の向上に当たります。

【将来計画】
無駄を省きながら主婦は、家計簿を付け、今日の献立を考え、将来の貯蓄を考え、子供たちの教育やマイホーム購入、家族旅行、生命保険、自家用車購入など短・中・長期について計画します。
企業でいうところの経営計画や事業計画に当たるでしょう。
さらに、家族の中からオリンピック選手を出すとか、将来家族で民宿を開くとか海外に移住するとかいった目標をもつこともあるでしょう。
企業でのビジョンに当たります。

【家事の実行】
これらの計画を実行するに当たっては様々な問題にぶつかります。
夕飯のおかずにハンバーグを食べたいけどス―パでは魚が安い、熱が出て朝食の準備ができない、子供がテストで落第点をとったというものから、学費の高い有名私立に入れるか、マイホームは一戸建てにするかマンションにするか等の大きな問題まであります。
その際には、課題を設定し実行策を意思決定する必要があります。
企業の意思決定と同様で、問題があれば方向修正し、問題なければうまくいくように家族を叱咤激励したりする必要もあります。

【マーケティング】
家庭外については、夫の勤める会社の持つ夫への期待や子供の学習に対する学校の評価や思い等を知り、より充実した勤務や勉強ができるようにすることでしょう。
家庭内で考えると、健康を考えた食事作りや、団らんや安らぎ作ったりして、家族が家庭や会社や学校で元気に活動できるようにすることではないでしょうか。

【イノベーション】
新しい分野の知識や技術を得て会社に貢献すること、例えば、これまで無関係であったパソコンや語学を学び身につけることなど。また不得手な学科克服のために、これまで避けてきた家庭教師を使うなどでしょう。
家族内部では、プランターで野菜を自家栽培して、健康と家計のためになることを行うことや、月に一度家族全員でボランティア活動に参加する等これまでにないことで健康や学力の向上を図ることがあたるのではないでしょうか。

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