■事業は何であるべきか■~他者によるイノベーション~



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企業は自らの目的と使命を定義する際に、「われわれの事業は何になるか」と 問うことが重要とした。
ドラッカーは、同時に「われわれの事業は何であるべきか」との問いも必要であるとする。
 「われわれの事業は何になるか」は、現在の事業をいかに発展させるかを考えることだが、
 この「われわれの事業は何であるべきか」は、現在の事業ではなく、新しく行うべき事業は 何であるかについて考えることだ。 

社会や経済、市場の変化は何を求めるのか、その変化に対応するための事業は何か。
そこに焦点を合わせて、今の事業を変え、新しい機会を開拓し、創造することである。 

つまりイノベーションである。

そして、そのイノベーションは自社の事業に限るのではなく、競業企業や他の業界などで起こっている 変化についても、考える必要がある。 

富士フィルムはフィルム製造事業で培ったナノ技術を、美肌化粧品を求めるニーズに 適合させることにより大きな市場を作った。 

強みであるナノ技術を他業界のニーズに対応させた、 フィルム技術を化粧品技術に転換させた好例と言えるだ。


 「『われわれの事業は何であるべきか』との問いに答えるうえで考慮すべき要因は、

 社会、経済、市場の変化であり、イノベーションである。 

自らによるイノベーションと、他者によるイノベーションである。」  

~「マネジメント」







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