■市場地位の目標■~シェアには上限と下限がある。 ~
マーケティング目標について、”集中”と”市場地位”の二つの目標についての意思決定が必要とした。
”市場地位の目標”について、企業にとってのシェアには上限と下限があるとした。
特に、市場シェアの独占的な企業は、様々なチャネルから抵抗を受けると共に、
市場においては、競争相手がいる場合よりも業績が劣ることが多いとする。
特に大きな新市場は、企業が1社よりも複数であるほうが、はるかに速く拡大する傾向がある。
市場の80%を占めることは気持ちのよいことかもしれない。
だが、100の80%は250の50%よりも小さい。
1社では100の市場しかできないが、複数の企業なら250の市場を作り出すことができる。
独占的企業の地位を維持するのは、開発コストを回収するところまでで、
その後は、特許の使用権を与えたり情報開示したりして競争相手をつくり出す。
その結果、多くの企業が参入し市場の拡大につながるんですね。
「供給者が1社の場合、市場は100でとまる。
製品の用途を勝手に決め込む独占的供給者の想像力不足によって、
限界が設けられる。
供給者が複数のとき、一社では想像もできない市場や用途が発見され、
開発される。市場は急速に250へと拡大する。」
~「マネジメント」
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