■生産性の目標■~経営資源間のトレードオフ~


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ドラッカーは、”人・モノ・かね”についての目標設定が必要とした。

しかし、その経営資源について、いかに生産的なものにするかということが
課題として残る。

三つの経営資源についての生産性の目標を設定しなければならない。

企業の持つ経営資源はほぼ同じであるにもかかわらず業績に差が生まれる。
ドラッカーは、その差をつけるものはマネジメントの質の違いとする。

そのマネジメントの質の有効性を測る尺度が、
”経営資源の活用の程度とその成果”であるところの生産性である。

この生産性の向上とは、企業活動の根幹である三つの経営資源間の
バランスをいかにとるかであり、マネジメントにとって重要な仕事である。

たとえば、生産要素の一つである人材の生産性が向上したとしても、
他の経営資源の生産性の低下によってもたらされたのであれば、
全体の生産性は低下しているかもしれない。

「生産性とは難しいコンセプトである。

 だが、それは中心となるコンセプトである。

 生産性の目標がなければ方向性を失う。

 コントロールもできなくなる。」



 ~「マネジメント」



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