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ドラッカーは、「われわれの事業は何か、何になるか、何であるべきか」
との問いが必要とした。

そしてさらに、今行っている事業のうち、顧客に満足を与えないもの、
業績を上げていないものを見つけて捨て去ることが重要とする。
このことをしない限り、いかに素晴らしい事業定義をしたとしても、
それは単に”立派な手続きを経た”にすぎないとする。

昨日までは、顧客に対して満足を与えていた製品やサービスが、
果たして、今日の実態に合っており、明日も顧客に価値を与えらるかを
まづ明らかにする。

そしてそれらを満たしていないならば、いかにして廃棄するか、
いかにそのための資源投入や努力を中止するかを問い、その答えを出す。
そして、そのとおり行勤を行う。

ドラッカーはそうしないかぎり、エネルギーは昨日を防衛するために使われ、
明日をつくるどころか、今日のために働く時間も、資源も、意欲も持てなくなるとする。


「事業を定義することは難しい。

  苦痛は大きく、リスクも大きい。

  しかし事業の定義があって初めて、目標を設定し、

  戦略を発展させ、資源を集中し、活動を開始することができる。

  業績をあげるべくマネジメントできるようになる。」



~「マネジメント」



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