■社会的責任に関する目標■~企業の存在を許すもの~
企業はその使命や目的を達成するために、マーケティングや
イノベーション、生産性、経営資源、生産性等についての目標設定が
必要だとした。
ドラッカーはさらに、企業はその存在そのものに関わる目標を
持たなければならないとする。
社会的責任に関する目標である。
企業は、社会や経済がその存在価値を認めて初めて存在できる。
企業はその重要性に目を向け、社会に与える影響について自ら徹底的に検討し、
目標を設定し、責任を果たさなければ、存在自体が危うくなる。
そのために設定する目標は、”単なるよき意図の表明”ではなく、
具体的に企業戦略に組み込まなければならない。
「しかし企業は、社会と経済のなかに存在する被創造物である。
社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる力を持つ。
企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであり、
社会と経済が、その企業が有用かつ生産的な仕事をしていると
見なすかぎりにおいて、 その存続を許されているにすぎない。」
~「マネジメント」
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