■社会現象は正規分布しない。■~事業全体をみる~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、企業の現実を理解するために、8つの仮説を立てる。
●仮説7:既存のものは、資源を誤って配分されている。
この事象は大きな意味を持つ。
第一に、業績の90%が上位の10%からもたらされるのに対し、
コストの90%は業績を生まない90%から発生するということ。
第二に、資源と活動の多くは業績にはほとんど貢献しない90%の作業に使われ、
資源と活動は業績に応じてではなく、作業の量に応じて割り当てられること。
第三に、利益はコストを賄うが、逆にコストは意識しない限り何も行わない活動に向かうこと。
このような無駄を回避するために必要なアプローチは、
どのような活動が問題に振り向けられ
どのような活動が機会に振り向けられているかを検証し、
資源の活動の方向付けと配分を常時比較検討を行うことである。
資源は、これまで有効と思われてきた既存の活動ではなく、
明日を生み出す活動に使われなければならない。
「企業は、自然現象ではなく社会現象である。
そして社会現象は正規分布しない。
つまり社会現象においては、
一方の極の10%からせいぜい20%というごく少数のトップの事象が成果の90%を占め、
残りの大多数の事象は成果の10%を占めるに過ぎない。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第1章 企業の現実)
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