■業績をもたらすものはなにか■~製品、顧客、流通チャネル~
おはようございます。
快晴の川崎の朝です。
昨晩も涼しく快適な夜でした。
今日は参議選挙。
原発のことも、消費税のことも、TPPのことも皆慣れて鈍感になっている。
この日に改めて、問題としてとらえ、意思決定する必要がある、
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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
企業の現実を理解するための8つの仮説を検証した。
次は、自社の事業にとってどのような領域が
業績をもたらしているかについての分析プロセスとなる。
この分析では、以下のプロセスを実行する。
「事業を分析する」 ⇒ 「製品を定義する」 ⇒ 「3つの領域を対象とする」
業績をもたらす領域は、製品、顧客、流通チャネルの3つにあり、
それぞれが収益をもたらすと同時にコストを発生させる。
それらの領域のなかで、顧客と流通チャネルは企業の外部に存在し、
企業のコントロールから外れた位置にあるため、
製品以上に重要な場合がある。
自社の製品と販売チャネルが相互に適合していなければ、
自社の思いの詰まった製品は顧客に届かない。
また、流通チャネルも自社の製品とマッチしていなければ、
製品は顧客に届かない。
例えば、アサヒスーパードライは、コク、キレ、鮮度をコンセプトに開発された。
このコンセプトを生かすために、ビール工場から3日以内に販売店に届く保管・流通体制を構築する必要があった。
そして、この新鮮さが伝わるようにビールがよく冷えた状態で見える冷蔵庫のあるコンビニで販売されて初めて、
顧客は”スーパードライ”を購入する。
このように、企業は常に3つの領域について分析する必要がある。
「製品には市場がなければならないということは、
明らかでありながら、しばしば忘れられる。
さらに製品を市場に届けるには、
流通チャネルがなければならないということも忘れられる。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第1章 業績をもたらすもの)
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